がんばれ、大川!

            市議会は市民とともに!            


第52回~第56回


第56回
武田良太氏落選と
大川市議会

 2024.10 衆議院選、福岡11区では、9月の市長選で、倉重元市長の応援に来た自民党の大物武田良太氏が落選した。

<武田良太氏とは
   どんな議員?>

 武田良太氏は連続7期当選、総務大臣、国家公安委員長を歴任し、将来の総理・幹事長候補と言われていたが、今回の裏金問題では、1926万円の裏金が認定され、その多さは裏金議員88名中、上から10番目。裏金とは、分かりやすく言えば脱税である。

<裏金&統一教会議員>

 また統一教会との関連は深く、武田氏は、2017年、韓国で開催された旧統一教会の関連団体、世界平和国会議員連合(IAPP)の総会で、韓鶴子総裁から「国家復帰指令」を受任した。

 これは、統一教会を各国の宗教にするという指令であって、武田氏は、日本の宗教を国教として統一教会にするという指令を拝命していた訳である。

<裏金や統一教会だけではない武田良太氏のもう一つの敗因>

<11区における不透明な行政運営とは?>

   その舞台は、
 11区の福岡県大任町

 その中心人物は、今や全国にその名を知られるようになった問題町長、永原譲二氏。

 武田良太氏の選対本部長を長く務め、武田氏とは「兄弟同様の関係」と永原氏自身が自ら言うような密接な関係である。

 永原譲二町長がどんな人物であり、その不透明な行政運営がどんなものであったかは、ほんの一部だが、以下のようなメディアの報道を見ればわかる。

永原町長
やりたい放題の大任町

ジャーナリストが
情報公開請求

 2021.6.14 あるジャーナリストが、大任町に情報公開請求をした。

翌日の6.15、そのジャーナリストの携帯の着信音が鳴った。旧知の武田良太議員の秘書からである。

 情報公開請求を
取り下げるよう圧力
をかける武田氏側

 昨日の今日、いったい誰から、情報開示請求のことを聞いたのか。

 それにしても、衆議院議員が
情報公開請求を「なかったこと
にするように」と電話をかけて
くるとは!

大任町が情報漏えい

 情報開示請求のことを知って
いるのは、担当係員と町長だけ

 大任町は、「漏えいの内容が不明のため、回答できない。」と回答。

<事実は残る>

武田良太氏と永原町長
二人のことを人々は
忘れなかった

 田川市郡の人々は、武田良太氏と永原町長の疑惑に満ちた関係を忘れなかった。

 こうして、武田良太氏は、今回の衆議院選を迎えた。

武田氏に対する
新人候補の訴えは?

 対抗馬の新人村上氏は、選挙戦中、一貫してこう訴えた。

   そして衆議院選、
  武田氏と永原町長を
  許さなかった市民

 11区の人々は、不透明な行政運営をするダークな永原町長と、その彼が長く選対本部長をして来た兄弟のような関係の武田氏、情報公開請求に圧力をかけて永原町長を守ろうとした武田氏を、許さなかった。

 武田氏は負け、
  新人は勝った!

こうして、武田氏は落選した。

 落選した元倉重市長は、市民に納得できる説明をせず、「大川の駅」を進めて来た。

 それを質問もせず許してきたのは、議会多数派であった。

大任町の永原譲二町長と
よく似ている大川市の
   永島守議員。

 似ているばかりでなく、二人は、次のように、倉重元市長の応援に来た武田良太氏を通してのダークなつながりもある。

  永島守議員=倉重元市長ー
鳩山二郎議員ー武田良太元議員
=永原譲二町長

 さて、大川市長選では、永島議員のこれまでのダークさが市民の知るところとなった。

    そして結果は、

  二人ともある意味で、
    その応援ゆえに、
   破れたとも言える。  

政治家のダークな政治姿勢は許されない時代

<市民は目覚めた>

 市民は、もはや眠ってはいない。白日の下にさらされたダークな勢力は、陰に隠れてこれまでのように隠微に好き勝手できない時代が来た。

  大川市の次の審判は、2年後の大川市議選である。

12月議会がすぐ始まる

 新市長が登場する!

第57回につづく  2024.11.18

第55回
白日のもとに晒され全国に知れ渡た、異常な大川市
議会ボス政治

えとうさん、
「アベプラ」出演で、語る!

 2024.10.8(火)21:00~
えとうさんが、「アベプラ」に出演した。

えとうさんが、出馬の理由を語った。

第56回に続く    2024.10.13

R6.9.29(日)大川市長選が行われた。

     【開票結果】

倉重良一、無所属・現。落選。7801票。

 それは、今年6月議会でのことである。

 平木一朗議員が「大川の駅」反対署名運動の書類を手にしながら、こう言った。

 そして、続けてこう言った。

 それを聞いた時、人をとても馬鹿にした、こんな失礼な言い方はないと思った。

 平木議員は、こんな無礼で高慢な言葉が、倉重落選の理由の一つになったことを分かっているだろうか? 

 今になって、自分が言ったこの言葉を後悔しているだろうか?

SNSに、「敗戦の弁」として、こんな投稿があった。
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 この人は、ひどい高齢者差別の上、とても勘違いをしているようなので、今後のために、少し取り上げておこう。

 この事業には、多くの人がその問題を指摘する。

〇ある土木事業者:「こんなにお金はかからない筈だ。大川はどうかしとる」

〇他市のある建設業者:「大川の駅」事業費、みんな他の市は笑いよる。

〇ある地方自治体議員:大川市の「総務省決算状況カード」を見ると、「大川の駅」はムリ。

市民はみんな思っている。

〇いつ、どこで、どんな理由で、場所が「大野島」になったか、説明できないのは、おかしい。

〇財政状況が悪い中、「大川の駅」事業の総事業費は莫大な上に、数字はくるくる変って、質問しても、市の答弁は、「分かりません」ばかりなのは、おかしい。

〇採算性も、しっかり示されないままで、将来の見通しもないのは、おかしい。

 この議員は、過去2人の人(うち1人は市職員)を自殺に追い詰め、1人の市職員を退職に、1人の市職員を休職に追いやった議員です。

 自殺された市職員の方は、土木課職員であった。広島大学を出て、広島銀行に勤めてあったその人は、長男だからと言うご両親の願いで大川に戻られ、大川市役所に勤めて長くもない24歳で、イレズミ議員に追い詰められて自殺されたと言います。

ここで、この方が、土木課職員であったと言うことがポイントです。

 何しろ、朝、出勤すると、市役所玄関に毎朝、イレズミ一派が立って待っていて、ああだ、こうだと難癖をつける、取り囲んで、ああしろ、こうしろ、と言う。出来ないと言えば、何故できないか、どうして出来ないかと攻め立てていた、と聞きます。

 どうすることも出来ず、自殺された真面目な学究肌の市職員の方の苦しみ。ご両親の嘆き。武下さんに子供さんがおられるなら、わかるでしょう。

 同時期にもう一人の土木課の若い職員も退職しました。同じく耐えられなかったからです。入札落札の利害のために、こういうことをして職員を苦しめ、一生を台無しにして来たのがこのイレズミ議員なのです。

 また、この議員は、反省もなく、現在も、この一派の議員によって、どれほど大川市議会が異常な状態になっているか、ご存じでしょうか。

 「大川の駅」は多くの入札と落札の飛び交う事業です。
 この「大川の駅」は、イレズミ暴力議員一派によって、「仕返しが恐くないのか。」「街宣車が回って来るぞ。」と脅し、脅されて議会が進められ、ここまで進んで来ました。

 議長ですらも、不偏不党の立場を忘れ、片方に偏った采配でイレズミ議員に加担し、市民の意思は置いてきぼりにされて来ました。

 この人は、あるイレズミ暴力議員が、議員をがんじがらめにして多数派を作っていること、また、「大川の駅」を進めたい一心の市長と密かに気脈を通じ、「大川の駅」で、市民の税金を食い物にしているとの濃厚な疑惑を知らないようだ。

 「大川の駅」地盤工事は、R6、5月17日、最低価格3億2000万で、5社が入札しました。

 そして、5者同額によりくじによる抽選で、江頭建設が落札しました。この江頭建設は、社員2名のペーパー・カンパニーです。自社で工事は出来る筈もなく、江上建設に丸投げ下請けに出したそうです。

すでに、この段階だけでも、市民は市の対応に疑問を持っています。

 江頭建設は、問題のイレズミ暴力議員の足元、大野島の会社です。ふだんは事務所の扉も締まっているような小さな会社が、こうして受注した3億2000万の工事、その抽選決定に濃厚な疑惑が集まっています。

 時は下って、R6、9月議会。
 この地盤工事の工事方法変更が明らかとなりました。

 内藤栄治議員が、この工事方法変更による工事金額の変更について、どのようになっているか、質問しました。

 市の甲斐主幹が答えました。
「金額は下がることは分かっていますが、いくら下がるか、今はわかりません。」

 内藤議員が、「もう工事が始まると言うのに、分からんと言うことはないでしょうが。」と言いました。

総務課長が助け舟を出し、関係ない意味不明の発言をしました。

 どうしようもなく、甲斐委員が、資料を持って来させて答えました
 「2000万円、下がります。」

 傍聴している人は思いました。
(さっき、分からないと言って答えなかったくせに、分かっているじゃないか。分かっているならわかっていると、初めからハッキリそう言えよ。尋ねなかったら、そのままにするつもりか。)

 内藤議員が言いました。
 「2000万円の減額処理、必ずして下さい。あとで、情報公開で確かめますからね。」

 

 武下浩紹さん、よく読んで、もう一度考えて下さい。市民は苦しんでいます。泣いています。あなたにも、分かってほしいのです。市のズタズタになった現状を。

 ただ、あなたが、以上のことを全て分かった上で、先の「敗戦の弁」を書かれたのなら、あなたもイレズミ暴力議員と同じく金権にたかる、同じ穴のムジナと見られても仕方ないでしょう。

 何をか、いわんや、です。

 この「敗戦の弁」は、いかなる意味においても、天下に失礼で、天下に悪影響です。

 市民はまっさらな心で市の健全な発展を願って1票を投じたのです。
 それを素直に感じて頂きたい

 天があなたを見ているでしょう。あなたが全てを知った上での同じ穴のムジナなら、出来るだけ早く、ふつうの正しい道に戻るか、でなければ天に恥じて、「倫理」という言葉を会の名から、外して頂きたいものです。

 江藤さんは、市長になって「ガラスばりの市政にする」と言われています。

1.「大川の駅」の場所が、なぜ大野島になったか、「特別調査委員会」を立てて明らかにして下さい。

2.「大川の駅」入札・落札、工事金額を全部、再確認し、その決定の経緯、関わった人、金額、金銭の流れを点検し、不正がなかったか、「特別調査委員会」を立てて、明らかにして下さい。

3.損害賠償をして下さい。
 市の支出は、全部市民の税金です。そこに不正な支出があった場合、もしくは判断に過失があった場合、前市長に必ず損害賠償請求をして下さい。うやむやでは、疑惑の流れは、今後も生き続けます。

4.市役所に、「パワハラ対策室」を作って下さい。
 これまで、議員のパワハラが多くの悲劇を生んできました。今後、議員の市職員に対するパワハラ、パワハラに基づいた不正が、絶対、起きないような体制を作って下さい。

5.議会事務局長は更迭して下さい。
 この方は、市職員でありながら、イレズミ一派と一体の議長の偏向采配を是正せず、むしろ協力するだけでした。これは市民に取ってよくないことで、誰のための市議会かと、市民は不快に思っています。出来るところから議会を刷新して下さい。

6.インターネット議会の録画放映までの日数を速めて下さい。
 大川市だけ、あまりにもかかり過ぎです。即日放映の市もあります。柳川市はじめ近隣他市は、少なくとも3~4日で録画放映がされるのに、大川市だけが20日以上かかるのは何故でしょうか。市民に議会を見せたくないからのようにしか思えません。誰の責任で、なぜ、こうしているのかを明らかにし、善処して下さい。市民は議会を見つめています。

第55回につづく 2024.10.5

市と結託して、
「大川の駅」の甘い汁を吸うイレズミ暴力議員を許すな

 ここでは、大川市を支配するイレズミ暴力議員一派の中心人物、永島守議員に光を当ててみよう。

 デマと強要に信義はありません。
 このイレズミ暴力議員と現市長との蜜月関係によって、「大川の駅」がどれほど闇におおわれていることでしょうか。

 

 大川市は、このような議員と決別し、新しい大川市長のもとで、真っすぐな明るい街を作らねばなりません。

 隣町との合併問題の時、大川市からの代表委員はこの議員でした。

 合併による国からの恩恵は大きかったのですが、こうして大川市はどことも合併できず、その恩恵を得られませんでした。

 この議員は、「大川の駅」地盤工事入札で、初め高値に入札させ後で工法変更し減額した差額2000万円を市と結託して、ふところに入れようとした疑いが持たれています。(第52回で詳述)

 すでに取得済みの「大川の駅」用地買収に関しても同様です。

 こういう市民の税金を秘密裏に悪どく得た金銭で、仮に配下の議員への多数派工作がなされていたのなら二重悪で、市民は、全く許せません。

 このイレズミ暴力議員は、
一貫して「大川の駅」に賛成しています。

 この議員の配下の議員も、もちろん全員、徹頭徹尾、「大川の駅」賛成です。

 市民が分からない、分からないと言っているのに、これらの議員は、議会で質問の一つもして来ませんでした。毎回、質問したのは、良識派の4人の議員だけです。

 イレズミ暴力議員配下の議員の中には、よほど悪どい人以外は、怖くていやいや同調している議員もいることでしょう。

 ポストとは別に、集団に入っていれば、脅迫や強要からも逃れられます。

 しかし、このグループに入ったら、よほどの人でなければ、抜けることは出来ません。

 そのような不健全な集団は、市民の代表とは言えません。

 中でも一の子分は、「反対署名書類」を<怪文書>と言った、あの平木一朗議員でしょう。市民が汗水流して集めたその心も思いやることの出来ない人。その言動をよく見れば、納得行きます。

 次回の市議選では、しがらみのない誠実で清新な人に交代して頂きましょう。 

 ボスによって、議長にさせて貰った議長は、今は遠藤議員です。

「大川の駅」の場所がなぜ大野島に決まったかは、全く明らかになっていません。

 大川市は変わらなければなりません。

第54回につづく   2024.9.17

  【あの街のあそこで】
    歌 由紀さおり 
   作詞 藤田敏雄
   作曲 いずみたく

1.あの街のあそこで あの河のほとりで
  歓びに出会った 悲しみに出会った
  ほほえみに出会った 涙にも出会った
  孤独にも出会った 人生に出会った

2.あの街のあそこで あの星を見ながら
  幸せを探した 憧れを訪ねた
  思い出を拾った 運命を見つめた
  生きがいを信じた ある人を愛した

3.あの頃の私に もう一度会いたい
  幸せを探した 憧れを訪ねた
  思い出を拾った 運命を見つめた
  いきがいを信じた あの人を愛した

  青春に生きていた ふるさとのあそこで

 市長が変われば、「大川の駅」の闇は、白日のもとに明らかになる。
 大川の将来を決める重要な9月29日の市長選を前に、9月5日
9月議会一般質問が行われた。

 今回の一般質問は、これまでになく興味深いものになった。

 いくつかここで、取り上げることにする。

1.内藤栄治議員

 私達は、前回の51号
【<「大川の駅」の闇を推し進める人たち>とは?①市当局】で、

「3億円の地盤工事を大野島の江頭建設が落札したことの疑惑について書きました。

 これが、この地盤工事についての「疑惑の1」とすれば、この[不思議な落札]の話には、今回6月議会で、特別な<続き>がありました。

 9月5日の内藤栄治議員の質問によって、さらに驚くべき次のことが明らかになったのです。

 一般質問では、まず、内藤議員の質問によって、「令和6年5月17日、326172000円で大野島、江頭建設に落札された地盤工事は、このたび、工事方法がサンドマット工法から、水平ドレーン工法に変更になった」ことが分かりました。

 「サンド工法より水平ドレーン工法が工期が短く、工事費も安い。」と説明されました。

 以下は、その時の主な質問と答弁を記録したものです。市民の皆さんは、一言一句、もらさず、注意深く読んでほしいと思います。

 相手は、この頃、油断できない人たちです。ボンヤリ読んでは、わかりません。


―沈黙―

―沈黙―

[田中総務課長]
 工事にかかる起債といいますのは、今の段階では事業計画を申請してですね、国県の方にその報告を行っている段階でございまして、最終的には来年3月末~5月までに借り入れると言うことでございます。

[田中総務課長]
 どの分がいくら安くなるかと言うことは、事業者が実際、その範囲の中で計算されて入札額を出されているのであって、具体的にどの部分が安くなったというのは分からないと。
 あくまで市としては、この金額でと、入札を指示したということでございますので・・・。

―――資料が届いた。

[田中総務課長]
 ご指摘のとおり、当初の設計内容から変更になったということで、契約を変更していく手続きになるということでございます。

(市当局全員) シーン。


 市は、地盤工事の工事方法変更による減額が、いくらかを初め答えようとしなかった。

 答えたくない何かがあるのであろう。落札自体に第1の疑惑があるとするなら、ここが第2の疑惑だ。何もなければ、すぐ言えるし、言い方も、もっと明快な言い方になる。

分かっていることを
言おうとしないということが
おかしい。

 ここで、内藤議員が引いてしまえば、これ以降の展開はすべて闇の中であった。だが、内藤議員は「わからんちゅうのがおかしい。」と食い下がった。

 甲斐主幹は、黙って何も言わない。代わって田中総務部長が、助け舟を出す。

 それは、「減額はいくらかと言う話」とは関係ない、話の流れを変えようとするかのような、発言の意味も必然性もない言葉、あるいは、甲斐主幹の「答えられません。」を何とか補強したいような言葉であり、

市は、総力を挙げて答えたくないらしいという印象を強くした。

 何のためにそんなことをする必要があるのか?

 とうとう担当の甲斐主幹が発言した。やっと、工事費2000万円の減額が明らかになった。

 市当局とおそらく大野島関係者しか、知らなかった減額2000万。

 市が最初、答えられないと答弁を拒否した2000万ものお金。

 内藤議員が質問しなかったら、この高額2000万ものお金はどこへ行こうとしていたのか。第3の疑惑である。

④減額処理も
されていなかった
2000万円

2000万円は、
減額処理も
されていなかった。 
される予定もなかった。

 内藤議員は、最後に、「その減額処理は、必ずやって下さい。どういう処置をしたか、後で情報開示を求めます」と言った。

 工事方法の変更により減額した場合は、新たに契約を結び直すのは当たり前のことである。

 減額処理の未実行、宙に浮く2000万円。第4の疑惑である。未処理であることが分かっていたのなら、普通は、「まだしていませんが、ご指摘が無くても、これは、いついつ、する予定でした。」などの答弁がある筈である。減額処理はされる予定もなかった。

 指摘されたことに対する弁明も説明もなかったのは、疑惑をさらに濃くするものであった。

 内藤議員の質問最後の言葉に市幹部一同は、シーンとなった。そのことにも、違和感が残る。

 普通なら、「市はきちんと減額措置をする予定でした。そういうことはおっしゃられるまでもありません。」などと言った言葉があってもよさそうである。

 しかし、市長、副市長、市幹部全員が、内藤議員の言葉に対して、何も言えず、議場は無言の重い雰囲気だけが支配した。

 なぜ反論しないのか?
 第5の疑惑である。

 いつもはちょっとしたことにも反論する市長はじめ、市幹部が、この時ばかりは何の反論も出来なかったのは、その通りだったからである。

 沈黙したと言うことは、認めたということであった。疑惑は大きく膨らむばかりであった。

 こうして、この質問に対する市の答弁は大きな疑惑になった。

 そして、質問が終了した時、傍聴者の心には、なるほどこれが、彼らの手口だったのかと、ハッキリ分かった気がした。

 ○川市長には、この黒幕の計画を拒否できない理由があった。

 現在の○川市長の状況を考えてみるとわかる。

 この9月XX日には、4年ぶりの市長選がある。今は目に見えぬ市長選の真っただ中だ。
 市長選の争点は、○川市長の推し進める「○川の駅」へ賛成か、反対かである。

 黒幕は、ずっと、賛成派であり、○川市長側に立って、「○川の駅」議案を配下の議員と共に市民抜きに通過させて来た。

 しかし、無謀な「○川の駅」計画に、反対は大いに高まり、膨大な市民の反対署名が集まった。

 今、この黒幕に支えて貰わなければ、自分が進めている「○川の駅」は、とん挫の危機にあるのである。

 とん挫すれば、政治生命はない。○川市長は、この黒幕が言い出したことを、たとえどんなに市民を裏切る理不尽なことであっても、拒否できないのである。

 こうして、黒幕側としては、息のかかった自分の地元の子会社を通して、高値の工法で仕上げた設計書で落札させた後、今度は、予定通り、工法を安値の工法に切り替えた。

 起債は前の数字のままにし、落札価格通りに子会社に支払いがあれば、帳簿の「出」と「入り」は完全に一致しており、誰からも何も気づかれず、狙い通り、減額分2000万円が子会社を通して、黒幕のふところに入り得る。

 こう考えるとすべてが、矛盾なき一貫した流れ。恐るべき巧妙な闇の手口。 

 やっとわかった。こういうことをやっていたのか。

 これでは、黒幕は大○島に「大○の駅」を作りたい訳だ。

 素人では出来ない準備のいる手口。手慣れた手口。これまでこんなことをいくつもやって来たのだろう。今回も、こんなことは、多分、これ一つではないだろう。

私達の税金だ!
手分けして、
市民みんなで
工事の金の流れを
すべて追おう!

第53回につづく    2024.9.9


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