がんばれ、大川!

            市議会は市民とともに!            


第45回~第51回   


「大川の駅」反対署名活動は、盛り上がっているようだ。

署名数は相当数いくのではないか。

 地域にもよるだろうが、「近所の人に聞いてみたら、全部反対だった。」と言った声を何人からも聞いた。

 大川市民の将来にかかわる問題で、市民全員が考えなければならないことである。

 署名期限を早々に締め切るよりも多くの市民にこの問題を知って貰い、しっかり判断して貰った方がいい。
 延長に賛成である。

 これは聞き捨てならない。

 このデジタル新聞の記事は、「大川の駅」について、あちこちに不備のある偏ったもので、指摘したい点が多いが、今回はこの断言している①と②の2点に絞って考えてみよう。

<デジタル新聞の
     不見識>

まず、①「怪文書」について

 本サイトでは、3月9日の稿で、この署名活動の趣意書には、顔も家も住所も知っている人など56名の氏名が掲載されており、これらの人々の責任の下に発行されているため、こういうものを怪文書とは言わないと既に述べた。

 改めて書けば、一般に怪文書とは「信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書」とされている。

ありもしないことを
   断言する
 デジタル新聞社>

②について――
デジタル新聞は、「名前の記載がある人から『賛同していないのに無断で名前を使われた』という苦情が寄せられている。」断言している。

 こんなことが本当にあったのかどうか、調べてみた。事情をよく知る「大川市の将来を考える会」関係者に訊いた話では、それは全くいわれのないことであった。こんな事実はないのである。


 デジタル新聞社は、無断で名前を使われたその人に当たって真偽を確認していない。そもそも、そういう人はいないのだ。これを言った人の弁を確認もせずにそののまま載せているのである。

 

 署名運動は、このまま堂々と進めてほしい。

 それにしても、このデジタル新聞の記事の後ろに隠れた人物が一人いる。

<怪文書と言う
言葉を使った人>

 そういえば、3月議会で一人、「怪文書」「デタラメ」「嘘」という言葉を使った人がいた。

 この議員は、元県議や会社役員も賛同する真面目な市民運動の趣意書を「怪文書」「デタラメ」「嘘」と言い、ここに賛同者として掲載されている56名の氏名について、次のように議会で述べている。

うちの親父」が賛同者として名前を連ねることは、「怪文書」「デタラメ」「嘘」でも何でもない。普通にあってよいことである。

「同姓同名」と言って自分ではないと言わねばならない気持ちは分かる。それだけ圧が強いのであろう。

 しかし、仮に本当に同姓同名であっても、それは「怪文書」「デタラメ」「嘘」でも何でもない。同姓同名なだけである。

どちらも何の問題もない。

 市民の税金で生計を立て、市と市民を結ぶ役割を持つ議員は、高慢でなく、もっと開かれた民主的態度が必要であろう。

  <懲りない人>

 さらに広がりつつある
「大川の駅」反対署名活動。

 平△議員は、3月議会の無責任発言から、この4月30日のデジタル新聞まで2か月近くもなろうと言うのに、まだ、この趣意書を「怪文書」「デタラメ」「嘘」と言っているようだ懲りない人である。

第46回に続く       2024.5.5

 6月13日、市民団体「市の将来を考える会」は、「大川の駅」反対・5900人分の署名を市に提出しました。

  市は受け取りを拒否

 市は、6月5日、「考える会」が署名持参について市長面談の了解を取ろうとした時も、市長は対応を拒否し、副市長も対応拒否したといいます。

 13日のこの日も市長・副市長共に対応を拒否し、「大川の駅」整備振興課・岡主幹が対応し、署名の受け取りを拒否しました。

  受け取り拒否の理由

 岡主幹は「誤った内容で署名を集められている。市長は疑問を持っているので、お受け取りしかねると申している」と述べ、受け取りを拒否しました。そしてその後、岡主幹が預かって庁舎内に保管する形になったと報道されています。

 「大川市の将来を考える会」は、この事業費を「100億を超える」と算出しています。

 それで、この植え付けた誤った情報というのは、「考える会」の言う100億を超える事業」という文言のことだと思われますが、

かんばしくない市の財政状況

 一方、「考える会」を始め、市民が心配しているのは、市の現在の財政です。

 一般会計・特別会計合わせると市は、既に現在、約200億円の借金を抱えており、毎年約13億円余り(うち利子 約8000万円)を返済しています。

 令和4年度の市報に載っている一般会計決算では、歳入歳出差し引きで5億円の黒字となっていますが、これは歳入で市債9億6000万円の借金をした上での5億円の黒字なので、実質は毎年大幅赤字の財政状況なのです。

 大川市では、今後、老朽化しているごみ処理場などの建設(単独建設であれば50~60億円)が必要で、

 さらに、市民が待ち望んでいる下水道も完備とは程遠く

どこに起きても不思議ではないと言われる地震を始め、予期せぬ災害への積立金も不十分です。

 こういった状況の中で新たに負債して起こす100億円とも言われる「大川の駅」事業は、大川市の将来をとんでもないものにすると市民は心配しているのです。

市民の多くは、「大川の駅」そのものに反対している訳ではありません。次世代にツケが残らないものであってほしいと願って、規模や場所など、計画の見直しや撤回を求めているのです。 

「大川の駅」100億円事業に採算性はあるのでしょうか?

 当局の言うように「大川の駅」に、
 年間100万人の人が15年間来訪し続けてくれるでしょうか?

 毎日4000人の人が15年間、来訪し続けてくれるでしょうか?

 そのうち毎日2000人の人が1日1万円15年間、消費し続けてくれるでしょうか?

 しかし、この事業は誰が見ても初めから無理をして推し進められており、万が一失敗すれば、

1.市民サービスが低下される

2.市民からの水道料など様々な徴収金が上げられる

3.今ある施設や市職員が閉鎖・縮小・削減される

4.大川はさびれる

などといった、可能性もないとは言えないから、反対しているのです。

 こういった採算性を始めとするさまざまな疑問に、これまで市は、ずっと「わかりません」の連発で、納得できる十分な説明もないままで来ました。議会記録を見ればすべて分かります。

 市民の不安が増大し、今回、多数の反対署名となったのは当然のことでしょう。

 今回の市民の反対署名は、<誤った情報を植え付けて集めた署名>ではありません。

 市が言う88億円と言う事業費の他に、入れていない2期工事分その他まで入れて100億と見込み、現在の市の財政状況からすれば、極めて危険だとして起こされた真摯な署名活動です。

 市が、署名の受け取りを拒否するのは、署名した市民一人一人の思いを踏みにじるものです。

 市は、理由にならない理由をつけて、受け取り拒否をしましたが、これはいかにも悪手です。

 署名活動は、市民に与えられた権利として、正当な市民活動です。

 署名受け取り拒否は市民無視です。

 市民無視の市政は悪政の最たるものです。

 署名活動は、7月末まで継続し、8月中旬頃、再び市に提出する方針と言います。

 6月13日の署名受け取り拒否については、西日本新聞と毎日新聞が14日朝刊で報道しました。

 TV局も署名活動を取材に何度も来訪しており、当局が署名受け取りを拒否したシーンも撮影したと聞きます。

第47回に続く     2024.6.16

6月20日~21日、6月議会で一般質問が行われました。

西田学議員は、こう言って、市民に代わり、今回も「大川の駅」について質問しました。

1.<事業費100億越える・越えない>どちらが納得できる?

(1)~(5)を合計すれば、すぐに100億越えになると説明。

その他、物価高騰、賃金上昇、思わぬ支出など覚悟が必要。それらを併せて、100億を超えないと約束できるかと質問した。

そして、市が100億は超えないと言うなら、市長は「100億を超える場合、追加の予算を出さないと約束して下さい。」と迫りました。

 市民が不安に思っている点です。本来なら、市民の疑問を払拭するように、この際、もっと詳しく説明するべきでしょう。なぜ、こういう答弁しか出来ないのでしょうか?

 しかし、それには答えず、一期工事62億の訂正も、公表済みの88億に関する詳しい説明もないままでした。

 いったん発表した88億を無視して詳しい説明もなく、「一期工事62億であり、100億は越えない」というのでは、混乱を招きます。きちんと説明をして、100は越えない、と言うべきでした。

 これまでも、こういう説明不足の答弁だったから、市民の不安が募って行ったのではありませんか。

「88億といったん言ったのでしょう。言わなかったのですか?88億がどうして今、62億になるのですか?説明して下さい。」と言って、ここの所、しっかり明らかにして欲しかったと思います。

「市は今62億と言われていますが、前に88億と言われていました。説明をお願いします。」と言う必要があったのです。

 そうすれば、議会は明瞭に進んで行ったはずです。これでは、市民にはどうなっているのか全く分かりません。

 こうして、一つ一つがうやむやのままで進むから、市民の不信が募るのは当然で、議会がしばしば頓挫したり、市民の疑惑が広がったりするのは、議長の采配のせいでもあります。

 議長は何のためにいるのでしょうか?混乱させるためにいるのではないでしょう。

 前も指摘しましたが議長は議長の役目を果たしていないようです。

 西田議員は、「大川の駅」がなかったら、出費しなくてよかったお金だ、市民の税金から「大川の駅」に出しているお金であり、かかる総事業費に算入するのが当然だと言いました。

 市は「大川の駅」にかかるお金を少しでも少なく見せたいのかも知れませんが、市民感覚としては西田議員の説明が妥当ではないでしょうか。

 みんな、「大野島とか行かんばの。」「何で大野島に作ると?」と言っています。「100億の事業がたった一回の会議で決まったげな。たまげた。」と言っています。

これに対して、1回の会議で決まった理由を「景観がよい」「沿岸道路とのアクセスがよい」と説明されますが、市民は、「市の所有地を使えば、お金もかからんめーが。」「市民が行くには、遠すぎる」「あんなところに誰も来ん。赤字になったらどーすると?」と言っています。

 

 市OBの方に尋ねると、「資料がないなどとは信じられない」と言ってあるそうです。これも場所の決定にうさんくささを感じさせる理由の一つです。

3.「大川の駅」を取り巻く状況

西田議員は次のような点について述べました。

③荒尾市の「道の駅」の開業は2026年。「大川の駅」の開業は、それから遠くない2028年、二番煎じとなる。

④「大川の駅」で販売される野菜などの出品は、少ないと見込まれ、野菜もあると思って来る来訪者は期待外れに終わる。森副市長は、「道の駅」ではなく、名称を変えればいいと言っているが、無茶苦茶な計画である。

 市は、市民不在の強引な手法で、事業を進められて来ました。

「道の駅」事業をいったん白紙に戻す。

 大バクチのようなノルカソルカノ危うい政策をリセットしなければ、大川市の展望は開けないということを最後に申し上げて、私の一般質問を終わります。

  <まとめ>

 西田議員は、接続道路が県道から市道に変更された等、市民の知らなかったことを明らかにし、また、情報公開申し入れや審議会審議申請など、市民が疑問や不安に思っていることに、市民に代わって精一杯、取り組んで貰っています。市民の代表と言うことを忘れ、自分の立場を守ることだけに汲々としている尊敬できない議員とは違って、真に市民の代表にふさわしい人です。これからも頑張ってほしいと思います。

第48回につづく  2024.6.24

 怪文書とは、「信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書」と言われています。

 ここには、大川市ではよく知られた住所も名前も分かる56名の方々の氏名が掲載されており、匿名文書ではありません。

 だからそれだけでも、これを怪文書と言うのは常識外れの言いがかりなのです。これは怪文書ではありません。

 また、平木議員はこの文書を公文書でないから怪文書だというような紛らわしい言い方をしています。

「公文書とは、公務員や公共団体等の公的機関が、職務上で作成した文書」を指します。

 この反対署名文書は、もとより公文書ではありません。公文書とは関係のない文書です。

 平木議員が、公文書でないから怪文書だと言ったとすれば、おかしな論理です。公文書でなくても怪文書でもない文書は無数にあります。

 これは、「私人有志」が「私人」として作成した文書であり、責任の所在をはっきり示すために氏名も明記されています。したがって、公文書でも怪文書でもありません。

 平木議員に言いくるめられた人は、言いくるめられて引き下がったようですが、とんでもない言いがかりをつけたものです。

 よく分からない市民を相手に、これを、怪文書だと言う人の常識が疑われます。平木議員の妄言に言いくるめられないようにしましょう。

 これも、ひどい言い方です。「大川の駅」賛成派は、ここに至るまで市民の知りたいこと、総事業費、事業の採算性、場所が1回の会議で大野島に決定した状況などについて、ほとんど質問して来ませんでした。

 市当局の言うような夢と希望に賛成してきたのです。夢と希望なら誰でも賛成です。

 しかし、総事業費も不明、事業の採算性も不明、場所決定の状況も不明では危なくて将来に禍根を残すと言っているのです。

 あまりにも闇の中だから、反対派議員は場所が決まった会議の会議録を「情報公開」するよう申し入れましたが、記録がないとしてまだ開示されていません。

 OBの言葉によれば、「記録がないということなどない。」と言われています。

 さらに反対派議員はそこら辺の事情を明らかにするため、審査会に審査申請を行っていると聞きます。反対派議員は市民の知りたいことを明らかにするために精一杯頑張っています。

 質問したのは反対派の少数派議員のみで、それに対する答弁はほとんど「わかりません。」「まだ、分かりません。」でした。しかし、議会は賛成多数派によって、そのまま予算案を通して来ました。

 市民は、知りたいことも、分からないままです。

 署名活動文書に、「事業決定のプロセスが闇の中」という文言があるのは、市民には素直に納得できます。

 議会は市民の意見を代弁するのが議員の役割ではないでしょうか?議会は、質問もしない賛成多数派によって動き、本来の役割を果たしているとは思えません。

 議会に対する侮辱というなら、侮辱でしょう。

 市民の意見を代弁しない議会なら、侮辱されても仕方ありません。身から出たさびです。

 尚、「詐欺」と言うような言葉を平木議員は簡単に使っていますが、「詐欺」とは、<相手を欺く意思があった場合のみ使われる言葉>です。

 何の証拠も示さず、こういう重い言葉を簡単に使い、「議会だより」の表紙に載せよと言う木議員は、あまりにもひど過ぎる。無責任で信頼できない人だと、皆さん認識しておきましょう。

 署名文書の作成に現職議員が4人が関わっているかどうかは知りませんが、仮に関わっているとしても、関わっているのが何が悪いのでしょう。

 議会で決まったことを議員が反対しているのは許せないということのようですが、よく分からない事業について、議会で質問し、「大川の駅」の成否が明確に見通せないから反対したのです。

 その人たちが大川市の将来を思い、市民のために反対署名活動をするのは、人間として筋の通った行動です。何ら問題ありません。当然のことです。

 「大川の駅」が、大川市の将来のためにならないと思う議員に、反対運動に加わらず、拱手傍観しろと言うことの方が、市民感情を無視し、人倫に反することでしょう。

 ふるさと基金の使い方の説明は、言葉足らずであったようで、確かにこのままでは誤解を生むかも知れません。

 しかし、ふるさと基金が市民税や固定資産税、健康保険料などを直接そのまま減税することが出来ないことなど誰でも知っていることです。

そうではなくて、「市民税や固定資産税、健康保険料などの市民負担を軽減するための措置」として、
<税相当分を還付する>
<税相当分を子育て支援や高齢者支援に回す>など、いくらでも工夫出来る訳で、

 その方法を詳しく書かなかっただけのことを、鬼の首でも取ったように何度も言い連ねるのは下品というものです。

「大川の駅」は、「なぜここまで決まってしまったのか」と投げかけておられましたが、それは、あなたがそれに代わるようなことを言わなかったからそうなったんです。修正案なり、代替案なり出しましたか。議会で決めたことを粛々とやって頂いているのが事実であってそのことを一つ一つ自分の胸に手を当てて考えて頂きたいと思います。

 これも礼儀知らずな言い方で、議会の中で公に、こういうことをよく言えたものだと思います。

 それなら、あなた方は市民の疑問を解くために、早い段階から自ら進んで一つでも熱心に質問しましたか?と聞きたい。

 後になって促され、やっと少しだけ質問したものの、市民を大きな疑問と不安の中に放り込み、ずっと賛成、賛成とだけ言って来たから、こうなったのではありませんか?

 議員は、市民に対する責任というものを忘れてはいけません。

 誰によって何のために、市議はその椅子を与えられているのか、もう一度考えてほしいものです。

 市民から遊離した「大川の駅」賛成派議員。これまでの議員活動の一つ一つ、自分の胸に手を当てて考える必要があるのではないでしょうか。

「大川の駅」賛成派の議員にも、平木議員のような議員ばかりではないと思います。

 それにしても、懲りない平木議員。平木議員の下品な発言はひどすぎる。

 言いたい放題の聞き苦しいことば、相手や市民を思う晴れやかな感動の片りんもない発言。

 この人は、最初に市議に立候補した時、近所に平身低頭して挨拶して回ったと言うではないか。それが、2期目になったとたん、鼻に付くように威張り返って、とある人が言っていた。「初心忘るべからず」という言葉も忘れているのであろう。

 議会をほしいままにすることだけが視野にある人のように、得々と見苦しく語る。かくあるべという発言の美しい手本も教えられなかったのであろう。

 こういう発言が議会で大手を振って罷り通る市議会。

 恥ずかしいことである。

 

第49回につづく    2024.6.25

【ノクターン20番】

  作曲 ショパン 
  演奏 胡弓:シェイ・タゥ 
ピアノ:山田武彦

6月21日、永島幸夫議員は、<「大川の駅」計画について――高まる市民の声・事業中止を!!>というタイトルで、一般質問を行った。

「計画見直し、撤回を求めて、反対署名活動が進んでいます。大川市長交代を希望する市民の声が増えています。市政70周年、悪政です。大川の恥です。

 その後、自席で次のようないくつかの質問をした。

1.「大川の駅」の費用は、「大川市が負担するから市民は一円も払わなくていい、自分たちの支払い負担はゼロなのだから、市民は賛成していいじゃないか」という考えが賛成派議員からとして広がってきているようだ。どう思うか?
ーー(答弁)市民などからの税金で支出されます。

2.ふるさと納税は、現在いくらありますか?皆さん生活に困ってありますので、大川独自の生活支援金(1世帯5万円、13988世帯に、6億9940万円)にぜひ使って欲しいと思っています。

ーー(答弁)25億2000万円です。

 そして遠藤議長により懲罰の動議が決議された。

 議会最終日28日に、懲罰委員会の審査継続を決めたので、今後、ここで判断されたことを基に懲罰に関する議会の議決が諮られることになる。 

 懲罰委員会審議の対象になっているとされる永島幸夫議員の不適切発言というのは「大川の恥です。」部分と聞く。

 この発言が懲罰審議の対象となるのは適当か考えてみよう。

 永島幸夫議員は、議会で「大川の駅」反対の立場である。「大川の将来を考える会」の有志でもあり、「大川の駅」反対署名活動に賛同していた。この活動は、「大川の駅」が、<市民の将来にツケを残さない>ように、ということを主旨として事業の見直しを求めるものである。市民の署名活動は広がりを見せて5900もの数になり、6/13、署名を市に持ち込んだが、市は受け取りを拒否した。

 実際、市民は今、永島幸夫議員と同じ気持ちで、自分たちの意思を一顧だにしない市のやり方に怒っている。

ーーー汗水たらして集めた署名を市長は受け取らんらしいよ。

ーーーえー、なんでー?

ーーー理由はいろいろ書いてあるけど、ともあれ受け取らんらしいよ。

ーーー恥ずかしか市やね。すかんー。

 これが大川市民の反応であり、そういう市民の気持ちになり代わった永島幸夫議員が「大川市のハジ」と発言したコトバに、市民にはよく理解し、納得できる。

(1)「懲罰動議が出された地方議会には、多数派による少数派への圧力が疑われる事例もあった。

 ーーー多数派によって懲罰動議が乱用されているという指摘もある。」(朝日デジタル2023.3.18)

2)議会というのは本来、自由な討論を戦わせる場であり、懲罰権の行使は、極めて慎重、かつ公平に行われることが求められます。

 ところが、議会の多数派が、少数派の議員を抑圧する手段として用いられてしまっているケースがあるようです。

ーー裁判所は、今回、「陳謝」の処罰についても、違法性の有無を判断することになりました。このような判決が存在することは、特に少数派に属する議員のみなさんにとっては、心強いものになると思います。」(事務所ブログ:弁護士 児玉修一)

3)2008年に福岡県糸田町町議会では、公務欠席が多いなどとして議長が除名されています。

 しかしながら、この事件では、議長は処分を不服として、福岡県知事に審決を求め、2009年6月19日に知事は処分取り消しの審決を出しました。

 このように不服があれば、知事に審決を求めるか、裁判に訴えることができます。(「地方議会における懲罰とは何か」中村とらあき 2021.7.28)

例えば、

 県や裁判所は、全ての議会記録関係ををチェックするだろう。
 ウミを出すいい機会である。

第50回につづく    2024.6.30

8月27日、大川文化センター大ホールにて行われた「大川の駅」反対決起大会には、900名近くの参加者が集まった。受付は、大勢の老若男女のスタッフであふれ、熱気むんむん。

   1つめ、
<「大川の駅」そのものの闇>とは?

(1)赤字財政の大川市にとんでもなく不釣り合いな巨大事業であること。

(2)それは、根拠も示さず来場者200万人を目指すと言い、納得いく収支の説明もない計画であること。

(3)それは、赤字前提で採算の取れないことがハッキリしている計画であること。

(4)それは、場所がなぜ大野島になったかの記録が一切、明らかにされないなど、理由もなく不明な点が多い計画であること。

(5)それは、若い世代の負の遺産になりかねない計画であること。

 これらの問題を抱えたまま納得いく説明もされずに進められている「大川の駅」の大きな闇。
 
 1つめの闇は、多くの人がすでに知っていますので、ここでは次の2つ目の闇について考えてみましょう。

2つめ、
<「大川の駅」の闇を推し進める人たち>とは?

 この事業計画には、市当局からの堂々とした説明が一切ないのです。

 市民がわからない、わからないと言っているのに、市はずっと納得いく説明をしていません。市民の代弁者として数人の市議が質問しましたが、市長はじめ市の答弁は、「分かりません」の連発でした。

 2023年6月の議会記録・一般質問を見てみましょう。

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   <内藤栄治>
大川の駅・反対派の質問と市の答弁

[答弁]約50億としているので、行き当たりばったりでは、ありません。

[答弁]計画的にやっています。

[答弁]見込みが難しく、段階的にしていくということです。

[答弁]わかりません。

[答弁]わかりません。

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 本当に事業のおよその支出計画がなくて、事業を始める訳がないのです。市は、すべて分かっているハズなのですが、それに答えられない理由があったのです。

それは、ただ一つ、質問に答えてしまえば、巨大事業の高額な費用が市民にわかってしまい、反対運動が起きる可能性があることを恐れたからです。

市は、出来るだけ遅くまですべてを伏せておき、地盤工事などが始まってしまい、「もう始まっているからどうしようもない」と市民が思う時期まで、伏せておく作戦だったのです。実際、署名活動の時も「もう決まってどうにもならんとやろ。」と多くの人から諦め顔に言われました。

「いや、市長が変われば、白紙から検討し直すことが出来ます」と言うと「それなら」と言って多くの人が署名してくれましたが。

 市は、意図的に「大川の駅」の収支計画を知らせないままここまで来ましたが、予想に反して、反対運動がうねりのように起きてしまいました。

 反対署名活動では、その総数が6500までなってしまい、反対派から請われて新たな市長の立候補まで起きてしまいました。

 市民運動である反対署名活動を「威力業務妨害」とまで言って回避したかったった市長は、きっと焦っていることでしょう。

市は、議会での質問への回答を、ほとんどナシで進めて来たばかりでなく、市民の意思である6500筆の「大川の駅」反対署名の受け取りを拒否し、市民に背を向けています

行政が、市民の集めた署名の受け取りを拒否するなどと言うことは、民主政治において、あってはならないことですが、

 大川市は、「大川の駅」に自信がなかったので、提出された市民の署名を受け取ることが出来なかったのです。

6500筆の署名の受け取りを難癖付けて拒否する市当局と、2723筆の署名をきちんと受け取って、市政に反映させた柳川市。大川市の反時代的、非民主的態度を市民は恥ずかしく思い怒っています。

市長は、「大川の駅」事業の支出計画について、明確な説明を避けて来た一方、最近は特に、言葉のまやかし、数字の魔術を使うようになりました。注意しなければなりません。

 公立学校建設には、「義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する法律第3条」により「国庫補助負担割合原則2分の1」と規定されており、ふつうなら25億の補助のところ、大川市の場合14億が国庫補助金だったと聞きます

 だから、市の支出は、正確には国庫負担14億円を差し引いた額であり、37億円と言うべきでした。

 それを、「学校建設に50億使っても、何の問題もなかった」という言い方は、何にも知らない市民を意図して欺くものです。

「学校建設に37億円使ったが問題なかった」では、インパクトがなく、話にならないので、50億円の額面建設費を表に押し出したようですが、この言い方は詐欺のようなものです。

 このところの市長の言動にはこういう言い方が多々あり、信頼性がだんだん下がっています。

 これらの信頼できない市長の言動も今や、「大川の駅」を闇に追い込む大きな原因の一つです。

「大川の駅」反対運動の影で、ひっそりとこんな記事が市のネットに載っていました。

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  道の駅整備予定地
盤対策工事入札結果表

開札日時:令和6年5月17日
    (金)午前9時30分

施工場所:大川市大字大野島地内

札:江頭建設
  (大川市大字大野島4021-1)

落札価格:¥296,520,000
  (税込¥326,172,000)

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3億円の地盤工事を大野島の江頭建設が落札しています。

江頭建設は社員2名の会社と聞きます。

社員2名では自社工事が出来ないので、初めから他社に下請けに出すことは分かっています。

その通り、この工事は、後日、大川市酒見に本社のある江上建設に下請けに出されたというのです。

失礼ながら、大野島の江頭建設は、何にもせずに利益を得るということになります。

市の税金から支出される工事です。どうしてこういうムダなカラクリになるのでしょうか?

多くの市民が生活に苦しんでいる中、許せない落札、たいへん不思議な、理解できない落札です。

大野島は「大川の駅」に賛成する議会多数派の首魁・イレズミ議員の地元です。

「大川の駅」に絡む工事に、こういうとが1回でもあると言うことは、いやがおうでも「大川の駅」の闇を増幅させます。

市当局は何を考えているのでしょうか。

金のムダ使いを許す市当局、今年の3月より議員報酬10%を挙げることも併せて、黒い闇を思わせられ、市民はとても納得できません。

市当局は、なぜ市民に堂々と言えないような危険な計画を押し進めようとするのでしょうか?

言ってはいけないこと(「威力業務妨害」「学校建設費50億」ほか)を言い、してはいけないこと(「情報隠し」「反対署名受け取り拒否」など)をし、あらゆる手段を使って「大川の駅」推し進めようとするのは、なぜでしょうか?

前鳩山市長が安易に決めた夢物語の大野島・「大川の駅」

夢に形をつけ、成算を横に置いて、なりふり構わず推し進め、今やあちこちがほころんで来た現市長。

横暴を振るい議会をほしいままにしているイレズミ多数派と組んで、この頃は、悪手を重ねて何でもする風情。

かつての市民のために熱心に市政に取り組む清新な好青年の印象は、巨大事業の闇の中に溺れようとしています。惜しいことです。

多くのさまざまな意見に耳を傾けず、黒い影を引きずる市議イレズミ一派だけを頼りに可能性に賭けたのが、間違いでした。

この上は泥船が沈むまでイレズミ一派と同船するより他はないのでしょう。

しかし、市民は、市長の危険な夢と引き換えに、大川市の将来に負の遺産を残すことは出来ません。

市当局がこんな無謀な「大川の駅」を推し進め、止められない理由は、ただ一つ、初めは美しかった一片の夢。

その実現に無理に無理を重ねて、やがて陥った闇。

市は、「大川の駅」を大きな闇にしてしまいました。

第51回<「大川の駅」の闇を推し進める人たち>とは?「2.議会多数派」につづく 
            2024.9.1

  第51回 
永島幸夫議員への懲罰委員会・奇妙な「議会便り」臨時号
意味と今後

 これは、6月議会での永島幸夫議員の発言に対する懲罰委員会の中間報告というものであるが、たいへん奇妙な報告書であるので、注意して読む必要がある。
 

 その前に、まず、問題にされた永島幸夫議員の発言をもう一度、確認しておこう。

「倉重市長に対し、市長交代を希望する市民が増えています。市政70年、悪政です。大川の恥です。」

 この永島幸夫議員の発言を、イレズミ暴力議員議会多数派は、問題にし、懲罰委員会に取り上げた。

  発言が切り取られて
 取り上げられ、
懲罰へ

 イレズミ暴力議員議会多数派は、こういった背景を一切抜きにして、ただ、「大川の恥」と言った言葉の部分を取り上げ、誹謗中傷、暴言であるとした。

 これは、決して誹謗中傷でも、暴言でもない、市民に代わって言わなければならないと思って言ったのである。

 この臨時号のタイトルは、「懲罰動議ー永島幸夫議員に対する懲罰特別委員会報告ー」。

 デカーッとタイトルが、第1面上部に書いてある。

1.一つ目の疑問
中間報告の時期、
どうして今?

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6月21日1回目懲罰委員会
8月「議会便り」定期発行
 <懲罰動議>報告掲載(済
9月1日「議会便り」
 臨時号<懲罰動議特集>発行
11月「議会便り」定期発行予定
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 2.二つ目の疑問
報告する中身はないのに
なぜ報告?

どうしても、市民の目に触れさせたかったのは「これ」。

タイトルは、
「懲罰動議ー永島幸夫議員に対する懲罰特別委員会報告ー」。

 そして、全面に書かれている、「永島幸夫議員が懲罰委員会の対象になっていること」、「永島幸夫議員に対するさまざまな否定的な意見」。

 これを見た人は、事情は知らずとも、永島幸夫議員って、悪い人?と思うかも知れない。

今、この時期に配布しなければならない訳は、これ。

 この時期の、この印刷物の発行に意味があるとすれば、その意味はただ一つ。
 同じ9月にあるーー市長選
 
 もう1度、市議会スケジュールを見てみよう。

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そのためには、
8月では早すぎる。
9月末では遅すぎる。
11月では意味もない。
9月1日、今
今でなければならないのだ。

 今なら、わかる。必要も意味もない懲罰文書が、この時期、配布された必要と意味が。

 このブログの冒頭で、「注意しなければなりません」と言ったのは、このことです。

 懲罰委員会の6名は、次の人たちです。

永島守、平木一朗、川野栄美子、宮崎貴仁、馬淵清博、長尾学。

 全員、議会多数派で、全員、遠藤議長が選びました。「道の駅」賛成派だけの偏った選び方です。決定が信頼できない懲罰委員会です。

 

 今後、イレズミ暴力議員を頂点とする懲罰委員会が懲罰を決定し、同じくイレズミ暴力議員を頂点とする議会多数派によって、議会でその懲罰が正式に決定したなら、

永島幸夫議員はすぐに県に審決を申請して下さい。

そして、その時、次のことを必ず申請書面に記載して下さい。

②議長が決定した懲罰委員会6
 名は、公平な選び方でなく、
 全員が議会多数派のメンバー
 であり、その決定は信頼でき
 ないこと。

④委員の中には、このイレズミ
 議員をバックに、「仕返しが
 恐くないのか。」「街宣車が
 回って来るぞ。」と言って強
 要未遂罪・強要罪相当の言動
 をする委員がいること。

⑥議長もこの多数派の一員であ
 るため、懲罰委員会の委員の
 選出の段階で委員が公平に決
 定されなかったこと。

⑧議長は、その議会運営に対し
 て、「議長不信任案」を出さ
 れた人物であること。

⑩大川市議会は、議長はじめ多
 数派議員の横暴により、民主
 的議会から遠く、正常な状態
 ではないこと。

 

第52回につづく 2024.9.3

記事内容に緊急性があるため、第51回の内容予定のものと差し替えました。


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