第45回
「大川の駅」
反対署名活動継続と賛成派・懲りない人
「大川の駅」反対署名活動は、盛り上がっているようだ。
署名数は相当数いくのではないか。
まだ署名運動の文書も目にしたことがないという人もいるようで、4月末締め切りが、5月も継続と言う。
地域にもよるだろうが、「近所の人に聞いてみたら、全部反対だった。」と言った声を何人からも聞いた。
大川市民の将来にかかわる問題で、市民全員が考えなければならないことである。
署名期限を早々に締め切るよりも多くの市民にこの問題を知って貰い、しっかり判断して貰った方がいい。
延長に賛成である。
ところで、4月30日、この署名活動に関して、県内のあるデジタル新聞にこんなことが載っていた。
①署名活動の文書は発行元が不明で怪文書の類に当たるとの指摘がある。
②名前の記載がある人から『賛同していないのに無断で名前を使われた』という苦情が寄せられている。
これは聞き捨てならない。
このデジタル新聞の記事は、「大川の駅」について、あちこちに不備のある偏ったもので、指摘したい点が多いが、今回はこの断言している①と②の2点に絞って考えてみよう。
<デジタル新聞の
不見識>
まず、①「怪文書」について
本サイトでは、3月9日の稿で、この署名活動の趣意書には、顔も家も住所も知っている人など56名の氏名が掲載されており、これらの人々の責任の下に発行されているため、こういうものを怪文書とは言わないと既に述べた。
改めて書けば、一般に怪文書とは「信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書」とされている。
知らない者はない人たちの氏名を明らかにしているこの趣意書が、匿名の怪文書でないことは、明らかである。
また、この署名活動を毎日新聞がきちんと取り上げた。
毎日新聞は怪文書を取り上げはすまい。
メディアは普通、中立の立場から事実に基づいて記事構成するものであり、誤ったこういう内容を検証もなく取り上げて、一方に肩入れするような記事を掲載するだけでもこのデジタル新聞の見識を疑うに十分である。
デジタル新聞の「怪文書」の部分は、全く的外れであることを再度、記しておこう。
<ありもしないことを
断言する
デジタル新聞社>
②について――
デジタル新聞は、「名前の記載がある人から『賛同していないのに無断で名前を使われた』という苦情が寄せられている。」と断言している。
こんなことが本当にあったのかどうか、調べてみた。事情をよく知る「大川市の将来を考える会」関係者に訊いた話では、それは全くいわれのないことであった。こんな事実はないのである。
デジタル新聞社は、無断で名前を使われたその人に当たって真偽を確認していない。そもそも、そういう人はいないのだ。これを言った人の弁を確認もせずに、そののまま載せているのである。
少なくとも、こうして、このデジタル新聞は、ありもしないことを断言する無責任な会社だということがハッキリした。
署名運動は、このまま堂々と進めてほしい。
それにしても、このデジタル新聞の記事の後ろに隠れた人物が一人いる。
署名活動の趣意書に「怪文書」「デタラメ」「ウソ」という間違ったレッテルを貼って、どうにかして署名活動をつぶしたいと思っている、この記事のソース・情報提供者だ。
<怪文書と言う
言葉を使った人>
そういえば、3月議会で一人、「怪文書」「デタラメ」「嘘」という言葉を使った人がいた。
この議員は、元県議や会社役員も賛同する真面目な市民運動の趣意書を「怪文書」「デタラメ」「嘘」と言い、ここに賛同者として掲載されている56名の氏名について、次のように議会で述べている。
―――「ごめんうちの親父が」とか「俺、同姓同名で違うんですよ」とかと言う方もいらっしゃるんですよ、申し訳なさそうに。実際、話を聞いたら、「何?違うとね、これ。」という話もあります。このようなものに騙されないようにして頂きたい。(R6.3.8議会記録)
「うちの親父」が賛同者として名前を連ねることは、「怪文書」「デタラメ」「嘘」でも何でもない。普通にあってよいことである。
「同姓同名」と言って自分ではないと言わねばならない気持ちは分かる。それだけ圧が強いのであろう。
しかし、仮に本当に同姓同名であっても、それは「怪文書」「デタラメ」「嘘」でも何でもない。同姓同名なだけである。
どちらも何の問題もない。
こういうことをわざわざ議会で言って、趣意書が「怪文書」「デタラメ」「嘘」であることを強調したかったようだが、ただ、自分の高圧的態度が市民にそれほど恐れられていることを表明しただけである。
市民の税金で生計を立て、市と市民を結ぶ役割を持つ議員は、高慢でなく、もっと開かれた民主的態度が必要であろう。
この人物以外に趣意書を「怪文書」などと言った者はなく、この人物以外に「賛同していないのに無断で名前を使われた」を類推させる、不適切な内容を言った人はいない。
眼光紙背に徹すれば、この記事の元ソース・情報提供者が誰であるか推して知るべしであろう。
<懲りない人>
さらに広がりつつある
「大川の駅」反対署名活動。
平△議員は、3月議会の無責任発言から、この4月30日のデジタル新聞まで2か月近くもなろうと言うのに、まだ、この趣意書を「怪文書」「デタラメ」「嘘」と言っているようだ。懲りない人である。
第46回に続く 2024.5.5
【谷間のともしび】
アメリカ民謡 訳詞 西原武三 歌 倍賞千恵子
たそがれに我が家の灯
窓に映りしとき
わが子帰る日いのる
老いし母のすがた
谷間灯ともし頃
いつも夢に見るは
あの日あの窓恋し
ふるさとのわが家
谷間灯ともし頃
いつも夢に見るは
なつかしき母の待つ
ふるさとのわが家
第46回
「大川の駅」
反対署名数
5900人分提出
市は受け取りを拒否
6月13日、市民団体「市の将来を考える会」は、「大川の駅」反対・5900人分の署名を市に提出しました。
市は受け取りを拒否
市は、6月5日、「考える会」が署名持参について市長面談の了解を取ろうとした時も、市長は対応を拒否し、副市長も対応拒否したといいます。
13日のこの日も市長・副市長共に対応を拒否し、「大川の駅」整備振興課・岡主幹が対応し、署名の受け取りを拒否しました。
受け取り拒否の理由
岡主幹は「誤った内容で署名を集められている。市長は疑問を持っているので、お受け取りしかねると申している」と述べ、受け取りを拒否しました。そしてその後、岡主幹が預かって庁舎内に保管する形になったと報道されています。
市長が、この日の定例記者会見で、署名受取拒否の理由として挙げたのは、「市民に誤った情報を植え付けて集めた署名を受け取れば、活動に正当性があると受け止められる。」というものでした。
署名趣意書は
正しい情報
市は、「大川の駅」総事業費を、開業後15年間の維持運営費や関連工事費を含めると88億円にのぼると説明しており、「100億は超えない」と言っています。
「大川市の将来を考える会」は、この事業費を「100億を超える」と算出しています。
それで、この植え付けた誤った情報というのは、「考える会」の言う「100億を超える事業」という文言のことだと思われますが、
市の言う88億の出費には、2期工事分は含まれていず、こういった工事によくある追加工事や今後の資材高騰分なども含めれば、100億を超えるということは十分考えられることです。誤った情報でも何でもありません。
かんばしくない市の財政状況
一方、「考える会」を始め、市民が心配しているのは、市の現在の財政です。
一般会計・特別会計合わせると市は、既に現在、約200億円の借金を抱えており、毎年約13億円余り(うち利子 約8000万円)を返済しています。
令和4年度の市報に載っている一般会計決算では、歳入歳出差し引きで5億円の黒字となっていますが、これは歳入で市債9億6000万円の借金をした上での5億円の黒字なので、実質は毎年大幅赤字の財政状況なのです。
大川市では、今後、老朽化しているごみ処理場などの建設(単独建設であれば50~60億円)が必要で、
さらに、市民が待ち望んでいる下水道も完備とは程遠く
どこに起きても不思議ではないと言われる地震を始め、予期せぬ災害への積立金も不十分です。
こういった状況の中で新たに負債して起こす100億円とも言われる「大川の駅」事業は、大川市の将来をとんでもないものにすると市民は心配しているのです。
市民の多くは、「大川の駅」そのものに反対している訳ではありません。次世代にツケが残らないものであってほしいと願って、規模や場所など、計画の見直しや撤回を求めているのです。
「大川の駅」100億円事業に採算性はあるのでしょうか?
当局の言うように「大川の駅」に、
年間100万人の人が15年間来訪し続けてくれるでしょうか?
毎日4000人の人が15年間、来訪し続けてくれるでしょうか?
そのうち毎日2000人の人が1日1万円15年間、消費し続けてくれるでしょうか?
「大川の駅」に採算性があり、市の将来に寄与してくれるのなら、誰でも大賛成です。反対する理由はありません。
しかし、この事業は誰が見ても初めから無理をして推し進められており、万が一失敗すれば、
1.市民サービスが低下される
2.市民からの水道料など様々な徴収金が上げられる
3.今ある施設や市職員が閉鎖・縮小・削減される
4.大川はさびれる
などといった、可能性もないとは言えないから、反対しているのです。
様々な疑問に納得いく説明をして来なかった市当局
こういった採算性を始めとするさまざまな疑問に、これまで市は、ずっと「わかりません」の連発で、納得できる十分な説明もないままで来ました。議会記録を見ればすべて分かります。
市民の不安が増大し、今回、多数の反対署名となったのは当然のことでしょう。
真摯な署名活動のどこが
正当性に欠けるのでしょう。
今回の市民の反対署名は、<誤った情報を植え付けて集めた署名>ではありません。
市が言う88億円と言う事業費の他に、入れていない2期工事分その他まで入れて100億と見込み、現在の市の財政状況からすれば、極めて危険だとして起こされた真摯な署名活動です。
受け取り拒否は
市民の思いを踏みにじるもの
市が、署名の受け取りを拒否するのは、署名した市民一人一人の思いを踏みにじるものです。
市は、理由にならない理由をつけて、受け取り拒否をしましたが、これはいかにも悪手です。
かつて、この署名活動の初期の段階で、署名活動の趣意書を「怪文書」と言った議員がいましたが、
それを受けて市は、その時、署名活動を「偽計業務妨害に当たる」と言う言葉を使って止めさせようとしたことがありました。
前に署名活動を「偽計業務妨害」と言ったことと、今回の署名受け取り拒否は、市の二つの大いなる悪手でした。
署名活動は、市民に与えられた権利として、正当な市民活動です。
署名受け取り拒否は市民無視です。
市民無視の市政は悪政の最たるものです。
市民は怒っています
市民が精いっぱいの気持ちで書いた署名にホオカムリをするのは、誰が考えても、市政の正道ではありません。
市民を大切に思うなら、政治の正道にのっ取って署名を受け取り、署名した市民一人一人に思いを馳せ、どこが足りなかったかを謙虚に考え、それに対する責任ある対応があって然るべきです。
署名活動は、7月末まで継続し、8月中旬頃、再び市に提出する方針と言います。
6月13日の署名受け取り拒否については、西日本新聞と毎日新聞が14日朝刊で報道しました。
TV局も署名活動を取材に何度も来訪しており、当局が署名受け取りを拒否したシーンも撮影したと聞きます。
このままでは市政への市民の信頼は失われてしまうでしょう。
裏でコソコソと動く強要罪相当の議員集団の力など借りず、署名を受け取り、市民への堂々とした誇りある市政を取り戻さなければ、市当局への逆風はさらに大きくなることでしょう。
第47回に続く 2024.6.16
第47回6月議会①
西田議員、疑問の「大川の駅」を問う。
6月20日~21日、6月議会で一般質問が行われました。
それに先立ち、提出した『大川の駅』反対署名数5900は6/13、市によって受け取り拒否されました。
「市民は本当に怒っていますよ。市民の多くが、市の言うことよりも、反対人の言うことを聞いて署名をしました。」
西田学議員は、こう言って、市民に代わり、今回も「大川の駅」について質問しました。
1.<事業費100億越える・越えない>どちらが納得できる?
<西田議員の説明する100億以上になると思われる理由>は次の通りです。
(1)開業後15年の維持管理運営費+関連工事=総事業費88億
(88億円は市により3月議会で説明され、6/13の毎日新聞にも掲載されたもの)
(2)広域的地域振興拠点施設及び展望デッキの建設=西田議員推定15~20億円推定。
(3)モニタリング代金
(4)アドバイザー費用
(5)人件費(「大川の駅」推進室ほか「大川の駅」関係職員)=投稿者推定・開業まで数千万~1億
(1)~(5)を合計すれば、すぐに100億越えになると説明。
その他、物価高騰、賃金上昇、思わぬ支出など覚悟が必要。それらを併せて、100億を超えないと約束できるかと質問した。
そして、市が100億は超えないと言うなら、市長は「100億を超える場合、追加の予算を出さないと約束して下さい。」と迫りました。
<市長が100億を超えることは全くないと断言する理由>は次の通りです。
市長は、「今、議員は88億と言われましたが、第1期事業62億円+第2期事業分(不明)ということでございまして、100億を超えることは全くない。」と答えました。このように、これまで公表していた88億には全く触れず、西田議員の100億越え算出の数字にもほとんど訂正を求めないまま、ただ88億円を否定した上で、第1期事業は62億円と言い、100億かからないと、言葉少なに断言しました。
<市の答弁、どうなっているの?>
88億を62億と言い換え、その理由も示さず、100億は越えませんと断言されても、納得いきません。
市民が不安に思っている点です。本来なら、市民の疑問を払拭するように、この際、もっと詳しく説明するべきでしょう。なぜ、こういう答弁しか出来ないのでしょうか?
く西田議員は、それに対し、「今、62億円と言われましたけれども」と言って、<総事業費88億>は3月議会で市長が述べたもの、毎日新聞にも掲載されているものだと言いました。
しかし、それには答えず、一期工事62億の訂正も、公表済みの88億に関する詳しい説明もないままでした。
いったん発表した88億を無視して詳しい説明もなく、「一期工事62億であり、100億は越えない」というのでは、混乱を招きます。きちんと説明をして、100は越えない、と言うべきでした。
こんな答弁では市民を不安に陥れるだけで聴いている方は不愉快になります。
これまでも、こういう説明不足の答弁だったから、市民の不安が募って行ったのではありませんか。
また、質問する側は、さらに質問を重ねて欲しかったと思います。
「88億といったん言ったのでしょう。言わなかったのですか?88億がどうして今、62億になるのですか?説明して下さい。」と言って、ここの所、しっかり明らかにして欲しかったと思います。
また、こんな場合こそ、議長の采配が必要でした。
「市は今62億と言われていますが、前に88億と言われていました。説明をお願いします。」と言う必要があったのです。
そうすれば、議会は明瞭に進んで行ったはずです。これでは、市民にはどうなっているのか全く分かりません。
こうして、一つ一つがうやむやのままで進むから、市民の不信が募るのは当然で、議会がしばしば頓挫したり、市民の疑惑が広がったりするのは、議長の采配のせいでもあります。
議長は何のためにいるのでしょうか?混乱させるためにいるのではないでしょう。
前も指摘しましたが議長は議長の役目を果たしていないようです。
<市長が注文を付けたのは>
西田議員の質問に対して、市長がハッキリ注文を付けたのは、「人件費」についてでした。事業費に「人件費」は入らない、と言ったのでした。
西田議員は、「大川の駅」がなかったら、出費しなくてよかったお金だ、市民の税金から「大川の駅」に出しているお金であり、かかる総事業費に算入するのが当然だと言いました。
市は「大川の駅」にかかるお金を少しでも少なく見せたいのかも知れませんが、市民感覚としては西田議員の説明が妥当ではないでしょうか。
「大川の駅」総事業費は反対署名運動の趣意書に書かれているように、100億超えるのか、越えないのか。
超えると想定する西田議員の詳しい説明と、超えることはないという市の説明抜きの答弁。どちらが納得できますか?
2.納得いっていない設置場所
・大野島
<市民の反対理由の一つ>
それは、場所が大野島に決まった経緯に納得いっていないからです。
みんな、「大野島とか行かんばの。」「何で大野島に作ると?」と言っています。「100億の事業がたった一回の会議で決まったげな。たまげた。」と言っています。
普通はいくつかの場所を候補に挙げ、それぞれの経費や長短を調査・比較検討して数か月~1年・2年かけて検討するのが常識です。
これに対して、1回の会議で決まった理由を「景観がよい」「沿岸道路とのアクセスがよい」と説明されますが、市民は、「市の所有地を使えば、お金もかからんめーが。」「市民が行くには、遠すぎる」「あんなところに誰も来ん。赤字になったらどーすると?」と言っています。
<情報公開を申し入れ・審議会に審査申請>
西田議員たちは、1回の会議で場所が決定されたというH27.10.1の経営会議の議事録に対し、情報公開を申し入れました。
しかし、市は「資料がない」と言っていまだに公開されていません。納得できるような説明もされないままです。
市OBの方に尋ねると、「資料がないなどとは信じられない」と言ってあるそうです。これも場所の決定にうさんくささを感じさせる理由の一つです。
これについては、審議会に審議申請をしているそうですので、その結果を待ちたいと思いますが、西田議員の指摘するように誰がどう考えても納得できない場所決定に違いありません。
3.「大川の駅」を取り巻く状況
「大川の駅」を取り巻く状況は、決していいとは言えません。
西田議員は次のような点について述べました。
①道路休憩施設・道路情報発信施設整備の方法は、費用を道路管理者と市町村で折半して整備する(一体型)方法とと、市町村単独で整備する(単独型)方法があるが、そのうち、これまでは、一体型で行う方向であった。市の経費が安く上がる予定であったが、このたび単独型に決定したため、市は単独で整備しなければならなくなったため、大川市の整備出費は増大することになった。
②「道の駅」への接続道路は、これまで県道になると言われており、市は県のバックアップを喜んでいたが、このたび変更され、市道になった。
接続道路の管理者が大川市となることにより、さまざまな経費の増大が見込まれると共に、県が「大川の駅」に対して、あまり前向きでないと解釈せざるをえない。
③荒尾市の「道の駅」の開業は2026年。「大川の駅」の開業は、それから遠くない2028年、二番煎じとなる。
④「大川の駅」で販売される野菜などの出品は、少ないと見込まれ、野菜もあると思って来る来訪者は期待外れに終わる。森副市長は、「道の駅」ではなく、名称を変えればいいと言っているが、無茶苦茶な計画である。
4.西田議員・最後に
市は、市民不在の強引な手法で、事業を進められて来ました。
バクチのような事業は、絶対やってはいけません。
「道の駅」事業をいったん白紙に戻す。
大バクチのようなノルカソルカノ危うい政策をリセットしなければ、大川市の展望は開けないということを最後に申し上げて、私の一般質問を終わります。
<まとめ>
西田議員は、接続道路が県道から市道に変更された等、市民の知らなかったことを明らかにし、また、情報公開申し入れや審議会審議申請など、市民が疑問や不安に思っていることに、市民に代わって精一杯、取り組んで貰っています。市民の代表と言うことを忘れ、自分の立場を守ることだけに汲々としている尊敬できない議員とは違って、真に市民の代表にふさわしい人です。これからも頑張ってほしいと思います。
第48回につづく 2024.6.24
第48回6月議会②
懲りない平木議員 まだ怪文書と言っている。
さらに今度は、恐ろしくも詐欺とまで言っている。
平木議員の呆れた妄言を見てみよう。
妄言①
「反対署名活動文書」は、 前から言うように<怪文書>です。
ある時、私(平木)議員は、大きな声で市民の方から「俺たちが一生懸命集めて来る署名に対してお前は何が怪文書か」と怒られました。
しかし、「こうだから、こうなんですよ。だから、これは怪文書で、公文書ではないんですよ。これは、非公開なんじゃないですか。」と説明したら、分かられました。これは怪文書です。
【解説】
怪文書とは、「信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書」と言われています。
ここには、大川市ではよく知られた住所も名前も分かる56名の方々の氏名が掲載されており、匿名文書ではありません。
だからそれだけでも、これを怪文書と言うのは常識外れの言いがかりなのです。これは怪文書ではありません。
また、平木議員はこの文書を公文書でないから怪文書だというような紛らわしい言い方をしています。
「公文書とは、公務員や公共団体等の公的機関が、職務上で作成した文書」を指します。
この反対署名文書は、もとより公文書ではありません。公文書とは関係のない文書です。
平木議員が、公文書でないから怪文書だと言ったとすれば、おかしな論理です。公文書でなくても怪文書でもない文書は無数にあります。
これは、「私人有志」が「私人」として作成した文書であり、責任の所在をはっきり示すために氏名も明記されています。したがって、公文書でも怪文書でもありません。
平木議員に言いくるめられた人は、言いくるめられて引き下がったようですが、とんでもない言いがかりをつけたものです。
よく分からない市民を相手に、これを、怪文書だと言う人の常識が疑われます。平木議員の妄言に言いくるめられないようにしましょう。
妄言②
「事業決定のプロセスが闇の中」とあるが、これは、議会で決めたことなのだから、議会に対する侮辱ではないか。「議会便り」の表紙に「反対署名活動文書」は、<詐欺です>と掲載せよ。
【解説】
これも、ひどい言い方です。「大川の駅」賛成派は、ここに至るまで市民の知りたいこと、総事業費、事業の採算性、場所が1回の会議で大野島に決定した状況などについて、ほとんど質問して来ませんでした。
市当局の言うような夢と希望に賛成してきたのです。夢と希望なら誰でも賛成です。
しかし、総事業費も不明、事業の採算性も不明、場所決定の状況も不明では危なくて将来に禍根を残すと言っているのです。
あまりにも闇の中だから、反対派議員は場所が決まった会議の会議録を「情報公開」するよう申し入れましたが、記録がないとしてまだ開示されていません。
OBの言葉によれば、「記録がないということなどない。」と言われています。
さらに反対派議員はそこら辺の事情を明らかにするため、審査会に審査申請を行っていると聞きます。反対派議員は市民の知りたいことを明らかにするために精一杯頑張っています。
質問したのは反対派の少数派議員のみで、それに対する答弁はほとんど「わかりません。」「まだ、分かりません。」でした。しかし、議会は賛成多数派によって、そのまま予算案を通して来ました。
市民は、知りたいことも、分からないままです。
署名活動文書に、「事業決定のプロセスが闇の中」という文言があるのは、市民には素直に納得できます。
議会は市民の意見を代弁するのが議員の役割ではないでしょうか?議会は、質問もしない賛成多数派によって動き、本来の役割を果たしているとは思えません。
議会に対する侮辱というなら、侮辱でしょう。
市民の意見を代弁しない議会なら、侮辱されても仕方ありません。身から出たさびです。
尚、「詐欺」と言うような言葉を平木議員は簡単に使っていますが、「詐欺」とは、<相手を欺く意思があった場合のみ使われる言葉>です。
何の証拠も示さず、こういう重い言葉を簡単に使い、「議会だより」の表紙に載せよと言う平木議員は、あまりにもひど過ぎる。無責任で信頼できない人だと、皆さん認識しておきましょう。
妄言③
でたらめなことで不安をあおっている署名文書の作成に、現職議員が4人いることが許せない。
【解説】
署名文書の作成に現職議員が4人が関わっているかどうかは知りませんが、仮に関わっているとしても、関わっているのが何が悪いのでしょう。
議会で決まったことを議員が反対しているのは許せないということのようですが、よく分からない事業について、議会で質問し、「大川の駅」の成否が明確に見通せないから反対したのです。
その人たちが大川市の将来を思い、市民のために反対署名活動をするのは、人間として筋の通った行動です。何ら問題ありません。当然のことです。
「大川の駅」が、大川市の将来のためにならないと思う議員に、反対運動に加わらず、拱手傍観しろと言うことの方が、市民感情を無視し、人倫に反することでしょう。
妄言④
ふるさと基金の使い方に、「市民税や固定資産税、健康保険料などの軽減財源」などとあるが、それには使えない。署名文書は、でたらめな文書である。
【解説】
ふるさと基金の使い方の説明は、言葉足らずであったようで、確かにこのままでは誤解を生むかも知れません。
しかし、ふるさと基金が市民税や固定資産税、健康保険料などを直接そのまま減税することが出来ないことなど誰でも知っていることです。
そうではなくて、「市民税や固定資産税、健康保険料などの市民負担を軽減するための措置」として、
<税相当分を還付する>
<税相当分を子育て支援や高齢者支援に回す>など、いくらでも工夫出来る訳で、
その方法を詳しく書かなかっただけのことを、鬼の首でも取ったように何度も言い連ねるのは下品というものです。
妄言⑤
「大川の駅」は、「なぜここまで決まってしまったのか」と投げかけておられましたが、それは、あなたがそれに代わるようなことを言わなかったからそうなったんです。修正案なり、代替案なり出しましたか。議会で決めたことを粛々とやって頂いているのが事実であって、そのことを一つ一つ自分の胸に手を当てて考えて頂きたいと思います。
【解説】
これも礼儀知らずな言い方で、議会の中で公に、こういうことをよく言えたものだと思います。
それなら、あなた方は市民の疑問を解くために、早い段階から自ら進んで一つでも熱心に質問しましたか?と聞きたい。
後になって促され、やっと少しだけ質問したものの、市民を大きな疑問と不安の中に放り込み、ずっと賛成、賛成とだけ言って来たから、こうなったのではありませんか?
議員は、市民に対する責任というものを忘れてはいけません。
誰によって何のために、市議はその椅子を与えられているのか、もう一度考えてほしいものです。
市民から遊離した「大川の駅」賛成派議員。これまでの議員活動の一つ一つ、自分の胸に手を当てて考える必要があるのではないでしょうか。
<まとめ>
「大川の駅」賛成派の議員にも、平木議員のような議員ばかりではないと思います。
それにしても、懲りない平木議員。平木議員の下品な発言はひどすぎる。
言いたい放題の聞き苦しいことば、相手や市民を思う晴れやかな感動の片りんもない発言。
この人は、最初に市議に立候補した時、近所に平身低頭して挨拶して回ったと言うではないか。それが、2期目になったとたん、鼻に付くように威張り返って、とある人が言っていた。「初心忘るべからず」という言葉も忘れているのであろう。
議会をほしいままにすることだけが視野にある人のように、得々と見苦しく語る。かくあるべという発言の美しい手本も教えられなかったのであろう。
こういう発言が議会で大手を振って罷り通る市議会。
恥ずかしいことである。
第49回につづく 2024.6.25
【ノクターン20番】
作曲 ショパン
演奏 胡弓:シェイ・タゥ
ピアノ:山田武彦
第49回6月議会③
驚き!
永島幸夫議員
に対する懲罰議決
6月21日、永島幸夫議員は、<「大川の駅」計画について――高まる市民の声・事業中止を!!>というタイトルで、一般質問を行った。
冒頭に壇上で、5900の署名提出と市の受け取り拒否を報じる6/14付西日本新聞を読み上げ、こう発言した。
「計画見直し、撤回を求めて、反対署名活動が進んでいます。大川市長交代を希望する市民の声が増えています。市政70周年、悪政です。大川の恥です。」
その後、自席で次のようないくつかの質問をした。
1.「大川の駅」の費用は、「大川市が負担するから市民は一円も払わなくていい、自分たちの支払い負担はゼロなのだから、市民は賛成していいじゃないか」という考えが賛成派議員からとして広がってきているようだ。どう思うか?
ーー(答弁)市民などからの税金で支出されます。
2.ふるさと納税は、現在いくらありますか?皆さん生活に困ってありますので、大川独自の生活支援金(1世帯5万円、13988世帯に、6億9940万円)にぜひ使って欲しいと思っています。
ーー(答弁)25億2000万円です。
「怪文書」発言の
平木議員が
懲罰動議を出す!
質疑は滞りなく進んだが、その後、驚くことに、あの「怪文書」発言の平木議員が挙手し、永島幸夫議員を懲罰委員会にかけるよう動議を出した。
そして遠藤議長により懲罰の動議が決議された。
議会最終日28日に、懲罰委員会の審査継続を決めたので、今後、ここで判断されたことを基に懲罰に関する議会の議決が諮られることになる。
懲罰の種類は、戒告、陳謝、出席停止、除名の4種類である.
これ以上なく真面目な
永島幸夫議員のどの発言を、よりによって懲罰の対象としたいのであろうか。
懲罰委員会審議の対象になっているとされる永島幸夫議員の不適切発言というのは「大川の恥です。」部分と聞く。
この発言が懲罰審議の対象となるのは適当か考えてみよう。
1.懲罰動議は
市民をコケに
するもの
永島幸夫議員は、議会で「大川の駅」反対の立場である。「大川の将来を考える会」の有志でもあり、「大川の駅」反対署名活動に賛同していた。この活動は、「大川の駅」が、<市民の将来にツケを残さない>ように、ということを主旨として事業の見直しを求めるものである。市民の署名活動は広がりを見せて5900もの数になり、6/13、署名を市に持ち込んだが、市は受け取りを拒否した。
市は市民の意思を確認もしないで、撥ねつける。
これは、市民無視の行為であって、許されることではない。
「市民を無視する政治は悪政である。近隣の町にも恥ずかしい。」という意味で、永島幸夫議員は、そう言ったのであろう。
実際、市民は今、永島幸夫議員と同じ気持ちで、自分たちの意思を一顧だにしない市のやり方に怒っている。
ーーー汗水たらして集めた署名を市長は受け取らんらしいよ。
ーーーえー、なんでー?
ーーー理由はいろいろ書いてあるけど、ともあれ受け取らんらしいよ。
ーーー恥ずかしか市やね。すかんー。
これが大川市民の反応であり、そういう市民の気持ちになり代わった永島幸夫議員が「大川市のハジ」と発言したコトバに、市民にはよく理解し、納得できる。
この「大川市のハジ」と言う言葉が、懲罰の対象なら実質、「大川市民を懲罰の対象」にしたようなものだ。
永島幸夫議員がこの懲罰の動議をどう受け止めるのか、それは最終的には、本人が決める通りだが、市民は永島幸夫議員を応援している。
意に反する戒告や陳謝なら、しないでほしい。永島幸夫議員が前言撤回すれば、市民もコケる。
2.多数派議員による少数派議員への懲罰動議乱用を
許すな。
極めて慎重、かつ公平に行われなければならないと言われる、懲罰動議。
懲罰動議を安易に政争の具に使うな。
多数派による少数派議員への懲罰動議乱用については、以下のように、厳しく説明されています。
(1)「懲罰動議が出された地方議会には、多数派による少数派への圧力が疑われる事例もあった。
ーーー多数派によって懲罰動議が乱用されているという指摘もある。」(朝日デジタル2023.3.18)
(2)議会というのは本来、自由な討論を戦わせる場であり、懲罰権の行使は、極めて慎重、かつ公平に行われることが求められます。
ところが、議会の多数派が、少数派の議員を抑圧する手段として用いられてしまっているケースがあるようです。
ーー裁判所は、今回、「陳謝」の処罰についても、違法性の有無を判断することになりました。このような判決が存在することは、特に少数派に属する議員のみなさんにとっては、心強いものになると思います。」(事務所ブログ:弁護士 児玉修一)
(3)2008年に福岡県糸田町町議会では、公務欠席が多いなどとして議長が除名されています。
しかしながら、この事件では、議長は処分を不服として、福岡県知事に審決を求め、2009年6月19日に知事は処分取り消しの審決を出しました。
このように不服があれば、知事に審決を求めるか、裁判に訴えることができます。(「地方議会における懲罰とは何か」中村とらあき 2021.7.28)
3.知事に審決を求めるか、裁判に訴えてほしい。
そうすれば、今回の懲罰動議が不当なのか、正当なのかだけではなく、永島幸夫議員の「大川の恥」という言葉の背後にある全てのものを、とことん調べて貰えるだろう。
例えば、
①「大川の駅」の反対署名活動のどこに市が署名全体を受け取れない程の問題があるのか。
②市長が5900も集まった反対署名を受け取らないのは、許されることなのか。
③「大川の駅」の場所が、たった一回の会議で大野島に決定されたというH.27の経営会議の記録は、情報公開請求にも関わらず、今もなぜ公開されないのか。
④「大川の駅」の採算性はどうなっているのか。
⑤「大川の駅」の市の進め方は妥当であったのか。
⑥「大川の駅」のどこに市民は問題を感じているのか。
⑦大川市議会議員多数派は、本当に市民の心を代弁して「大川の駅」に賛成しているのか。
⑧不偏不党であるはずの議長の議事運営が公正でなく多数派寄りに偏向していると言われるのは問題ではないのか。
⑨議会における反対意見を抑圧するような非民主的な発言や態度に問題はないのか。
⑩平木議員の「怪文書発言」こそ、懲罰動議に相当しないのか。
⑪議場内外で日常的な「街宣車が来るぞ」とか「仕返しが恐くないのか」といった強要予備罪相当の言動は早く起訴されるべきではないのか。
⑫かつて否決された暴力議員辞職勧告決議案の議決過程に問題はなかったのか。
そういうものまで調査しない限り、本当の審決や裁判は出来ないに違ない。
県や裁判所は、全ての議会記録関係ををチェックするだろう。
ウミを出すいい機会である。
やぶへびのアリの一穴が、多数をバックに議会をほしいままにして来たブラックボックスの大堤を破壊するか?
「大川のハジ」に「懲罰」などという称号を与えて、市民運動を抑圧しようとしたのは、全てを明らかにしようとする天の力とも言える。
第50回につづく 2024.6.30
第50回 「大川の駅」 反対決起大会が行われる。
ー大川の闇を
推し進める人たちー
8月27日、大川文化センター大ホールにて行われた「大川の駅」反対決起大会には、900名近くの参加者が集まった。受付は、大勢の老若男女のスタッフであふれ、熱気むんむん。
<このままでは、大川市は
とんでもないことになる>
大川市の将来を考える会代表・土井彌一郎氏は、なぜ「大川の駅」を反対しなければならないのか、ドラ息子のムダ使いを今、引き留めなければ、大川市は将来とんでもないことになると訴えました。
最後は19歳の若者と大勢の若者たちが登壇。「大川は今、変わらなければ」と、将来の大川を担う強い決意を述べました。
また、ここでは、市民に内容をほとんど知らされないまま進んで来た巨大事業「大川の駅」の闇について、詳しく語られました。
知っている人は
もうみんな知っている
「大川の駅」の<闇>
この「大川の駅」事業には、
大きくわけて2つの闇があります。
一つは、身の丈に合わぬ巨大事業そのものの闇
もう一つは、それを推し進める人たちの闇です。
1つめ、
<「大川の駅」そのものの闇>とは?
(1)赤字財政の大川市にとんでもなく不釣り合いな巨大事業であること。
(2)それは、根拠も示さず来場者200万人を目指すと言い、納得いく収支の説明もない計画であること。
(3)それは、赤字前提で採算の取れないことがハッキリしている計画であること。
(4)それは、場所がなぜ大野島になったかの記録が一切、明らかにされないなど、理由もなく不明な点が多い計画であること。
(5)それは、若い世代の負の遺産になりかねない計画であること。
これらの問題を抱えたまま納得いく説明もされずに進められている「大川の駅」の大きな闇。
1つめの闇は、多くの人がすでに知っていますので、ここでは次の2つ目の闇について考えてみましょう。
1.市当局
①堂々とした説明がない
この事業計画には、市当局からの堂々とした説明が一切ないのです。
市民がわからない、わからないと言っているのに、市はずっと納得いく説明をしていません。市民の代弁者として数人の市議が質問しましたが、市長はじめ市の答弁は、「分かりません」の連発でした。
2023年6月の議会記録・一般質問を見てみましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<内藤栄治>
大川の駅・反対派の質問と市の答弁
(質問)
「土盛り費用」(基礎工事部分)「地盤改良費」(軟弱地盤対策)など、まだ分からないという執行部の回答に続いて、「事業計画を立てる時に、だいたい総予算を分かって進めるものではないですか?」
[答弁]約50億としているので、行き当たりばったりでは、ありません。
(質問)
「50億は、建物だけのことでしょう。」
[答弁]計画的にやっています。
(質問)
全体について、大枠もないのですか?
[答弁]見込みが難しく、段階的にしていくということです。
(質問)
建物の50億にしても、3年前の基本方針の数字でしょう。それから資材等物価上昇して1.5倍になっているとすれば、70億になりますが、それを考えてありますか?
[答弁]わかりません。
(質問)
大川市の手出し部分はどれくらいと考えていますか?
[答弁]わかりません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ずっと、こういうふうにして、2024年まで来たのです。
もとより「大川の駅」の場所が大野島に決まった経緯についても反対派議員は再三、質問しましたが市は答えず、ある筈の決定時の会議録さえ公開していません。
なぜ、市は分かっているハズのことでも、答えないのでしょうか?
本当に事業のおよその支出計画がなくて、事業を始める訳がないのです。市は、すべて分かっているハズなのですが、それに答えられない理由があったのです。
質問に答えられない理由
それは、ただ一つ、質問に答えてしまえば、巨大事業の高額な費用が市民にわかってしまい、反対運動が起きる可能性があることを恐れたからです。
市は、出来るだけ遅くまですべてを伏せておき、地盤工事などが始まってしまい、「もう始まっているからどうしようもない」と市民が思う時期まで、伏せておく作戦だったのです。実際、署名活動の時も「もう決まってどうにもならんとやろ。」と多くの人から諦め顔に言われました。
「いや、市長が変われば、白紙から検討し直すことが出来ます」と言うと「それなら」と言って多くの人が署名してくれましたが。
市は、意図的に「大川の駅」の収支計画を知らせないままここまで来ましたが、予想に反して、反対運動がうねりのように起きてしまいました。
反対署名活動では、その総数が6500までなってしまい、反対派から請われて新たな市長の立候補まで起きてしまいました。
市民運動である反対署名活動を「威力業務妨害」とまで言って回避したかったった市長は、きっと焦っていることでしょう。
②「大川の駅」反対署名受け取りを拒否
市は、議会での質問への回答を、ほとんどナシで進めて来たばかりでなく、市民の意思である6500筆の「大川の駅」反対署名の受け取りを拒否し、市民に背を向けています。
行政が、市民の集めた署名の受け取りを拒否するなどと言うことは、民主政治において、あってはならないことですが、
大川市は、「大川の駅」に自信がなかったので、提出された市民の署名を受け取ることが出来なかったのです。
柳川市では、8億円の「陸上競技場」整備が今年度、中止になりました。主婦・岩永直美さんらが、「子育て支援など他にやってほしい事業が山積み」と反対署名2,723筆を出し、柳川市がそれを受け入れたからです。市も市民も立派なものです。
6500筆の署名の受け取りを難癖付けて拒否する市当局と、2723筆の署名をきちんと受け取って、市政に反映させた柳川市。大川市の反時代的、非民主的態度を市民は恥ずかしく思い怒っています。
③RKB放送で語った市長の言葉のまやかし
市長は、「大川の駅」事業の支出計画について、明確な説明を避けて来た一方、最近は特に、言葉のまやかし、数字の魔術を使うようになりました。注意しなければなりません。
今年7月17日に放映された
RKB毎日放送「タダイマ!」
<「道の駅」建設めぐり揺れるまち>
この中で、市長は「学校建設で50億円使ったが、何の問題もなかった」と言って、50億の時もそうだったから、「大川の駅」89億円の支出はまったく心配いらない旨の発言をしました。
この言葉には、
数字の魔術があります
公立学校建設には、「義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する法律第3条」により「国庫補助負担割合原則2分の1」と規定されており、ふつうなら25億の補助のところ、大川市の場合14億が国庫補助金だったと聞きます。
だから、市の支出は、正確には国庫負担14億円を差し引いた額であり、37億円と言うべきでした。
それを、「学校建設に50億使っても、何の問題もなかった」という言い方は、何にも知らない市民を意図して欺くものです。
「学校建設に37億円使ったが問題なかった」では、インパクトがなく、話にならないので、50億円の額面建設費を表に押し出したようですが、この言い方は詐欺のようなものです。
このところの市長の言動にはこういう言い方が多々あり、信頼性がだんだん下がっています。
これらの信頼できない市長の言動も今や、「大川の駅」を闇に追い込む大きな原因の一つです。
④[不思議な落札]
「大川の駅」反対運動の影で、ひっそりとこんな記事が市のネットに載っていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
道の駅整備予定地
地盤対策工事入札結果表
開札日時:令和6年5月17日
(金)午前9時30分
施工場所:大川市大字大野島地内
落札:江頭建設
(大川市大字大野島4021-1)
落札価格:¥296,520,000
(税込¥326,172,000)
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3億円の地盤工事を大野島の江頭建設が落札しています。
江頭建設は社員2名の会社と聞きます。
社員2名では自社工事が出来ないので、初めから他社に下請けに出すことは分かっています。
その通り、この工事は、後日、大川市酒見に本社のある江上建設に下請けに出されたというのです。
失礼ながら、大野島の江頭建設は、何にもせずに利益を得るということになります。
市の税金から支出される工事です。どうしてこういうムダなカラクリになるのでしょうか?
多くの市民が生活に苦しんでいる中、許せない落札、たいへん不思議な、理解できない落札です。
大野島は「大川の駅」に賛成する議会多数派の首魁・イレズミ議員の地元です。
「大川の駅」に絡む工事に、こういうことが1回でもあると言うことは、いやがおうでも「大川の駅」の闇を増幅させます。
市当局は何を考えているのでしょうか。
税金のムダ使いを許す市当局、今年の3月より議員報酬10%を挙げることも併せて、黒い闇を思わせられ、市民はとても納得できません。
⑤なぜ無理をして進める
「大川の駅」
市当局は、なぜ市民に堂々と言えないような危険な計画を押し進めようとするのでしょうか?
言ってはいけないこと(「威力業務妨害」「学校建設費50億」ほか)を言い、してはいけないこと(「情報隠し」「反対署名受け取り拒否」など)をし、あらゆる手段を使って「大川の駅」推し進めようとするのは、なぜでしょうか?
前鳩山市長が安易に決めた夢物語の大野島・「大川の駅」
夢に形をつけ、成算を横に置いて、なりふり構わず推し進め、今やあちこちがほころんで来た現市長。
横暴を振るい議会をほしいままにしているイレズミ多数派と組んで、この頃は、悪手を重ねて何でもする風情。
かつての市民のために熱心に市政に取り組む清新な好青年の印象は、巨大事業の闇の中に溺れようとしています。惜しいことです。
多くのさまざまな意見に耳を傾けず、黒い影を引きずる市議イレズミ一派だけを頼りに可能性に賭けたのが、間違いでした。
この上は泥船が沈むまでイレズミ一派と同船するより他はないのでしょう。
しかし、市民は、市長の危険な夢と引き換えに、大川市の将来に負の遺産を残すことは出来ません。
市当局がこんな無謀な「大川の駅」を推し進め、止められない理由は、ただ一つ、初めは美しかった一片の夢。
その実現に無理に無理を重ねて、やがて陥った闇。
市は、「大川の駅」を大きな闇にしてしまいました。
第51回<「大川の駅」の闇を推し進める人たち>とは?「2.議会多数派」につづく
2024.9.1
第51回
永島幸夫議員への懲罰委員会・奇妙な「議会便り」臨時号の
意味と今後
大川市報と一緒に「議会便り」臨時号として、懲罰委員会の中間報告なるものが、9月1日発行で配布された。
これは、6月議会での永島幸夫議員の発言に対する懲罰委員会の中間報告というものであるが、たいへん奇妙な報告書であるので、注意して読む必要がある。
その前に、まず、問題にされた永島幸夫議員の発言をもう一度、確認しておこう。
永島幸夫議員の発言
「倉重市長に対し、市長交代を希望する市民が増えています。市政70年、悪政です。大川の恥です。」
この永島幸夫議員の発言を、イレズミ暴力議員議会多数派は、問題にし、懲罰委員会に取り上げた。
これは、「大川の駅」5900の署名提出と市長の受け取り拒否を報じる6/14付西日本新聞を読み上げた後、発言されたものである。
したがって、問題にされている言葉は、単独で言われたのではなく、そういうことをバックに、署名を受け取らない市長へ、署名した多くの大川市民に代わって発言されたものであった。
発言が切り取られて
取り上げられ、
懲罰へ
イレズミ暴力議員議会多数派は、こういった背景を一切抜きにして、ただ、「大川の恥」と言った言葉の部分を取り上げ、誹謗中傷、暴言であるとした。
人は、足を引っ張ろうと
思えば、こうも引っ張れる
ものであろうか?
これは、決して誹謗中傷でも、暴言でもない、市民に代わって言わなければならないと思って言ったのである。
言いがかりを付けられて懲罰委員会に付されたが、多くの市民は誰でも知っている。
敢えて切り取られた言葉で、言いがかりを付けられて問題にされたことを。この人たちのすることはいつもそうであることを。
永島幸夫議員が、人を誹謗中傷するような人物でないことを。
この上なく誠実な議員であることを。
この発言は、市民の心を代弁したものであり、市民の代表として「よく言ってくれた」と多くの人が言っている。「それを懲罰などとは、許せない。」と思って、みんな懲罰委員会の結末をジーッと見ている。誰がどう言って、どう決まるのかを。
そもそも、この件は、永島幸夫議員は、「失礼になったのなら、」と一度は陳謝したと言うではないか。
それを謝り方が悪いとか、難癖付けて蒸し返し、執拗に懲罰委員会に持ち込んだのが、イレズミ暴力議員を頂点とする多数派である。
なぜ、そういうことまでするのか。 この「議会便り」臨時号は、これらを背景に読まねばならない。
奇妙な「議会便り」
9月1日臨時号。
この臨時号のタイトルは、「懲罰動議ー永島幸夫議員に対する懲罰特別委員会報告ー」。
デカーッとタイトルが、第1面上部に書いてある。
この「議会便り」臨時号は、この「懲罰動議」だけのために、税金を使って製作配布された。
6月21日に1回目の懲罰委員会を開いた後、懲罰の審議の結論を2か月以上もダラダラと引き延ばし、9月1日臨時号として出された「議会便り」には、奇妙なことがある。
1.一つ目の疑問
中間報告の時期、
どうして今?
一つめの奇妙さは、<懲罰動議>だけの「議会便り」をなぜ、わざわざこの時期に税金を使って配布しなければならないのか、ということである。
・・・・・・・・・・・・・
6月21日1回目懲罰委員会
8月「議会便り」定期発行
<懲罰動議>報告掲載(済)
9月1日「議会便り」
臨時号<懲罰動議特集>発行
11月「議会便り」定期発行予定
・・・・・・・・・・・・・・
8月にすでに報告したではないか。
詳しくは11月でもいいではないか。
9月のA4ページもの印刷物の臨時発行。
時期が腑に落ちないのである。
2.二つ目の疑問
報告する中身はないのに
なぜ報告?
臨時号「中間報告」の中身を読んで、さらに違和感を覚えた。
報告する中身は、全然なし。
懲罰議決に対する議論の深化も進展も議決も無いもので、定例会を直前にして、敢えて中間報告を出す必要も意味もないものである。
何の意味もない、中間報告をなぜ出す?
二つの疑問。
それには一つの
隠された答えが!
①どうしても、市民の目に触れさせたかったのは「これ」。
それは、まず、
眼に入って来る大きな
タイトル、そして・・・
タイトルは、
「懲罰動議ー永島幸夫議員に対する懲罰特別委員会報告ー」。
そして、全面に書かれている、「永島幸夫議員が懲罰委員会の対象になっていること」、「永島幸夫議員に対するさまざまな否定的な意見」。
審議について何の中身もない一方、あるのは、この内容だけ。そうなのだ。中間報告は、「永島幸夫議員と懲罰」、これを市民に見せるために作られたと思えばよくわかる。
これを見た人は、事情は知らずとも、永島幸夫議員って、悪い人?と思うかも知れない。
「議会だより」臨時号の
ねらい
つまり、永島幸夫議員と懲罰を、いやがおうにも結び付け、永島幸夫議員にダークな印象を付ける効果が、この中間報告にはあるのである。それが、この中間報告の狙いである。
2.今、この時期に配布しなければならない訳は、これ。
この時期の、この印刷物の発行に意味があるとすれば、その意味はただ一つ。
同じ9月にあるーー市長選
もう1度、市議会スケジュールを見てみよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6月21日 1回目懲罰委員会
8月「議会便り」定期発行
<懲罰動議>報告掲載(済)
9月1日「議会便り」
臨時号<懲罰動議特集>発行
9月 定例会・市長選
11月「議会便り」定期発行予定
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
永島幸夫議員にダークな打撃を与えれば、永島幸夫議員が応援している市長選の陣営に、おのずとダークな打撃を与えることが出来る。
そのためには、
8月では早すぎる。
9月末では遅すぎる。
11月では意味もない。
9月1日、今。今でなければならないのだ。
3.今ならわかる
この時期に
こんな「臨時号」が
配布された訳が。
今なら、わかる。必要も意味もない懲罰文書が、この時期、配布された必要と意味が。
永島幸夫議員の懲罰問題は、大川市長選対策に利用されたのである。
何にも悪くない永島幸夫議員。 市民の心を思い、「大川の駅」反対署名5900を市長が受け取らないことについて、一生懸命、<市民の声を聴け>と言っただけである。市民の声を聞かないのは、悪政であると言っただけである。悪政なら大川市民は自分の市を恥ずかしく思うと、言っただけだけである。永島幸夫議員の言っていることは
正に本当のことではないか?
税金を使って
卑劣な攻撃をする
多数派を許すな。
それにしても、懲罰委員会の傘をかぶって、市の税金で意味も必要もない「議会便り」臨時号を出し、密かに市長選対策をするイレズミ暴力議員市議会多数派の卑劣な巧妙さを許してはいけない。
市民は2年半後の市議選まで、きっと覚えておくに違いない。みんな言っている、「いつも入れてたけど、もういれんばの」
このブログの冒頭で、「注意しなければなりません」と言ったのは、このことです。
懲罰委員会の6名は、次の人たちです。
永島守、平木一朗、川野栄美子、宮崎貴仁、馬淵清博、長尾学。
全員、議会多数派で、全員、遠藤議長が選びました。「道の駅」賛成派だけの偏った選び方です。決定が信頼できない懲罰委員会です。
4.もっと他に懲罰に
相当する発言がある。
この幸夫議員の発言を懲罰にかけることを、反対署名した市民は、自分が懲罰にかけられるようなものだと感じて怒っています。
また、この発言を懲罰にかけるなら、もっと他に懲罰にかけるべき発言があった筈だと言う人が多いのです。
それは、例えば・・・
(1)永島守議員
●2023の6月議会の「昨日今日、まだまだ経験の浅い議員さんが批判をされておられますけれども、軽々しくこの本会議場でこのような発言をするのは、いかがなものか、そのような発言は決して許される発言ではない―――。」
(自由な議論の保証されるべき議会で、反対議員の意見を抑え込もうとするものです。)
(2)平木議員
●2024年3月議会の「道の駅」反対署名活動に対する「怪文書」発言
●2024年6月議会の<「議会便り」の表紙に「反対署名活動文書は、詐欺です」と掲載せよ。>発言。
(極めて悪意のある恣意的な信じられない発言で、議会の品位を落とす不当発言です。)
5. 問題のある懲罰が
決定されたら、
すぐに県へ審決申請を
今後、イレズミ暴力議員を頂点とする懲罰委員会が懲罰を決定し、同じくイレズミ暴力議員を頂点とする議会多数派によって、議会でその懲罰が正式に決定したなら、
永島幸夫議員はすぐに県に審決を申請して下さい。
6.申請書に必ず
記載してほしいこと
そして、その時、次のことを必ず申請書面に記載して下さい。
①発言については、一度、議会
運営委員会で謝罪しているに
もかかわらず、謝罪が足りな
いと執拗に懲罰委員会にかけ
られていること。
②議長が決定した懲罰委員会6
名は、公平な選び方でなく、
全員が議会多数派のメンバー
であり、その決定は信頼でき
ないこと。
③委員の中には、過去、意見の
違った議員に対し議会建物内
で暴力事件を起こして刑事罰
を受け、議員辞職勧告議案対
象になった議員がいて、身体
中にイレズミを入れ、議会を
牛耳っていること。
④委員の中には、このイレズミ
議員をバックに、「仕返しが
恐くないのか。」「街宣車が
回って来るぞ。」と言って強
要未遂罪・強要罪相当の言動
をする委員がいること。
⑤むしろ懲罰委員会委員の中
に、懲罰委員会にかけられる
べき数名の人物がいること。
⑥議長もこの多数派の一員であ
るため、懲罰委員会の委員の
選出の段階で委員が公平に決
定されなかったこと。
⑦懲罰委員会の6人のメンバー
を決めた議長は、これまで自
分の所属する多数派に偏った
議会運営をし、議長としてあ
るべき不偏不党の采配を行な
って来なかったこと。
⑧議長は、その議会運営に対し
て、「議長不信任案」を出さ
れた人物であること。
⑨この懲罰委員会は、6月21日
に始まり、9月1まで2カ月も
あったのに、1人の議員をやり
玉にあげたまま放置し、審議
に何の深化も進展もなかった
こと。
⑩大川市議会は、議長はじめ多
数派議員の横暴により、民主
的議会から遠く、正常な状態
ではないこと。
⑪この懲罰委員会は、多数派議
員による少数派議員への懲罰
動議乱用であること。
県の審決は、
きちんと出る。
ここで、必ず
永島幸夫議員の潔白が
証明されます。
頑張って下さい、
永島幸夫議員!
県への審決申請は、議会の現状を県に知って貰い、多くの大川市民に知って貰ういい機会です。
県への審決申請で、大川市議会を風通しの良い民主的な議会にしていきましょう。
第52回につづく 2024.9.3
記事内容に緊急性があるため、第51回の内容予定のものと差し替えました。