がんばれ、大川!

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第24回~第27回


第24回  大川市議会議長は議長としての自覚あるか?

1.質問者氏名 

2.「大川の駅」への立場 

3.6月・9月議会質問における問題発言の有・無 

4.それに対する遠藤議長采配の有・無

 R2に「暴力議員辞職勧告案」に反対し暴力を許した議員が、議員歴8期30年の古参暴力議員を筆頭に、全員「大川の駅」へ賛成していることを前提にこの表を見ると、

(1)問題発言が「特になし」だった質問者に対し、議長采配が「無」は、当然であるが、

問題発言が「特になし」だった質問者に対し、議長采配が「有」、
 またはその逆で、
問題発言が「有」だった質問者に対し、議長采配が「無」であるのは、検討の必要があること。

(2)暴力擁護議員の一人であった新議長は、6月議会と9月議会で、問題のある「大川の駅」賛成意見に対し、2度も指摘・訂正・指導なく、スルーしていること。

(3)それに反して、「大川の駅」反対意見へは、問題とも思えない小さなことに、議長としての発言を躊躇していないこと。

  第26回 市議会議長の采配を問う(1)

 連続2回の、西田議員に対するこの円滑とは言えない議事進行の問題はどこにあるのだろうか?

 「角度を変えて違う側面から提案しているというのは、どのように角度を変えて質問されているのですか?」と訊くところである。

  第27回 大川市議会議長の采配を問う(2)

 第24回では、新議長がスルーした2度の永島守議員の問題発言を確認した。

 第25回では、北海道・栗山町議会の全国初「議会基本条例」をもとに、議会における自由討議の重要さを考えた。

 そして、

 第26回では、新議長が厳しい采配をした6月・9月の「大川の駅」反対意見を2つを取り上げた。

今回は、9月議会における残りの反対意見、「龍議員に対して」と「内藤議員に対して」の、遠藤新議長の采配を見てみよう。

 龍議員が一般質問の最後に、「全然、違うことですが大川の方たちは、困ってある方がたくさんいらっしゃる。10月より3500品目も値上がりするようだし、もしも生活に困った方が出て来るようであれば、早急に対策を立てて頂いて助けられるような流れ作りをお願いします。」と言った。その時ーーー、

【龍議員】

もちろん通告外です。通告外ですけれども、あまりに困っていらっしゃる方が多いものですから、言葉を発させて頂いた次第です。

 この遠藤議長の「通告外」宣言で、龍議員の発言は腰折れて一気に味気なくなってしまった。遠藤議長の「通告外」宣言は必要だったのだろうか。

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  <通告外宣言とは?>

 そもそも、議会での一般質問の前に、質問者があらかじめ質問内容を通告しておく「質問通告」は、法に定められたルールではなく、必ずなされるべきものでもない。
 通告がない質問は国会においても、決して珍しくない。全部通告して全部答えが分かっているなら、すべて質問主意書にすればよく、そもそも質疑などやる必要がないと言われる。

 細かい予算の細目などを質問する場合は議会の時間的制約もあり、当然、通告すべきであるけれども、基本的な内容の質問などに対して、「通告がないので発言しないようにとか、通告がないので答えられないとか」は、あり得ないと言われている。

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 ましてや、ここでは緊急な「お願い」である。

 龍議員に対する遠藤議長のこの「通告外」宣言は失当であり、龍議員の困った方たちへの熱い思いに水を差すものである他、何の意味があっただろうか。

「通告外」宣言には、今後、注意してほしい。不必要な「通告外」宣言は、自由討議を後退させ議会を息苦しく硬直したものにする。

ーー内藤議員が、<「大川の駅」のお金について>で、「基本計画ではレストランの年間想定入場者数を100万人としてあるが、その22%がレストラン利用とすると、1か月では22万利用、1か月の稼働日を平均25日とすると1日当たり約700人の来客になる。レストランに一日、700人も来て対応できるのかと質問した。

【森副市長】

それは基礎調査にあるように、近隣の道の駅の来店者数の平均から予想算出しています。

【内藤議員】

あまりにも1日当たりの来店予想数が多いので、それで対応できるのですかと尋ねています。

【内藤議員】

仮定じゃありませんよ。「基本計画」に出されている数字から考えているんです。

【内藤議員】

こういう計算はおかしいのではないですか、と言っているんです。

【岡主幹】

道の駅基本計画P25で、1日当たりの利用者について、どういう想定かが書かれております。
 平日利用者数303人、休日利用者数1212人、対応できるスペースを準備することで、十分対応できると考えています。

【内藤議員】

休日利用者数1212人とは、700人よりもっと大きな数字ですね。

SPC(事業者)が赤字になったら、どうしますか?

【森副市長】

把握したタイミングでテコ入れします。

【内藤議員】

その場合、大川市と親会社のどちらが資本投入するのですか?

【森副市長】

仮定の話にどこまでお付き合いをするべきなのかと思い始めているのですが、総合的な観点から対策が施されるのだろうと思います。

【内藤議員】

仮定の話というけど、計画は全部、仮定の話でできているのではないですか?悪くなった場合のことも考えなければならない。その時はどう考えているのかと言っているのです。

 この森市長の発言で、遠藤議長の先の二つの発言が適切でなかったことが、ハッキリした。

 もともと、遠藤議長のこの二つの発言はやや意味不明で、質問者に質問をこれ以上させない方向へと誘導する効果を持ったものでしかない。 

 この遠藤議長の発言は、例えば相手が暴力議員に対しても、同じように発言されたのだろうか。

 こういった議長発言がどれくらい発言者にマイナスの負荷をかけるか、自分が発言者の場合、こういう議長発言があったら、どれくらいイヤな思いをするか、立場を変えて考えてみればわかる。

 遠藤議長が見識ある真の議長になることを望み、今後、汚名を残したくなければ、議長として発言する時いつも、「私はこれを暴力議員に対しても言うだろうか?」と胸の内で呟いてみるとよい。

 そして、「暴力議員に対しても言う」と思い、自ら議長として良心に恥じないことを確認した後、発言して貰いたいものだ。

 このような議長采配は、議会に常に無用なさざ波を立て、発言の健全な機能を低下させていく。その証拠に、議会は真面目な質問に対する議長の発言により、しばしば、ささくれた雰囲気になる。

 
 議長は、不偏不党、公明正大でなければならない。
 伸びゆく街の議会には優れた議長が存在する。
 議長はすべての議員に対し平等に司会進行を進めなければならない。当たり前のことだ。

 今回、森副市長の正直な答弁に大川市議会は救われた。

 令和5年度6月議会と9月議会における遠藤議長の発言を検討し、

「行なわれるべきであった二つの発言」と「行われるべきでなかった四つの采配」、

「<大川の駅>賛成・暴力議員へ」と「<大川の駅>反対・反暴力議員へ」、

第28回に続く         2023.12.9更新


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