第34回
<中高生のみなさんへ>
明けましておめでとうございます
未来に輝く新しい年が明けました。
未来は、若者の時代です。
大川市の中高生のみなさん、未来の大川市を背負って立つのは、あなた方です。
今回は、新年にふさわしく、中高生のみなさんに向けて大川市議会について語りたいと思います。
私たちは、昨年の市議会議員選挙を契機とし、郷土大川のために、議会のあるべき姿を求めて、昨年3月、Webページを立ち上げました。
それは、ある一人の市議会議員のあまりにも無責任・無神経・高慢な態度を取り上げることに始まりました。
<あまりにも無責任・無神経・高慢な議員>
それが、個人の問題なら、私達は捨てて顧みなかったでしょう。
しかし、それは、皆さんのお父さんやお母さんが汗水流して働いて払った税金を受け取る市会議員の言動でした。
市民のために働くはずの市会議員が、市民を泣かせるような恥知らずな言動を取っていたのでは、これは正されなければ、社会が乱れます。
私たちは、こういう議員が二度と生まれないように、Webを立ち上げ、わかる限りその言動を公にして来ました。
すべて第1回~第4回を見れば、その内容がわかります。なお、このWebに書いた内容は、ほとんどインターネット議会や議会議事録で確かめることが出来ます。
<皆さんは、学校で民主主義について学んでいますね>
皆さんは、学校で、現代は民主主義の時代であること、民主主義とはどういうものか、学んでいるでしょう。
民主主義とは国民主権です。
国会も地方議会も同じ理屈で、市では、市民は、選挙による代議制を通して自分たちの主権(意思)を表現します。
市民に負託された市会議員は討議を通して、主権者の意思を議会で代弁するのが仕事です。
議長は賛成・反対の討議からより良い結論が生まれるよう不偏不党・公明正大な議事進行をします。
こうして議会は首長の提出した議題に対して可決・否決を行ないます。そうすることによって、首長の独走を防ぎ、市民のためにより適正な市政運営がされることになります。
<イレズミをした議員が登場し、暴力事件>
さて、議会に、イレズミをした議員が登場し、自分の意見に反対したからといって、同僚議員に暴力事件を起こしたとしたら、民主主義は、どうなるでしょうか?
それが、大川市議会でありました。
平成27年6月15日議会終了後、場所は議会の同じフロアにある議会事務局でのことです。
議論あっての議会で、こんなことが許されれば、議会も何もあったものではありません。暴力が幅を効かす議会は死んだも同然です。
<「暴力議員辞職勧告決議案」>
そこで、大川市議会に令和2年、「暴力議員辞職勧告決議案」が出されました。
当然のことでしょう。この議案は賛成されたと思いますか?否決されたと思いますか?
中高生の皆さんは、当然賛成され、暴力議員は議員辞職したと思うでしょうね。
しかし残念ながら、この決議案は大川市議会で賛成6対反対7で否決されました。
7名の市会議員が議会における暴力を許容したのです。
イレズミの暴力議員は、そのまま議会に居座ることになりました。これを知った心ある市民はガッカリしました。
この時、暴力を許した7名の議員は、今も議会に席を持っています。
どうして、こんなことになるのでしょう。
<これが、今の大川市議会です>
議員辞職に反対し、暴力議員を守った議員7名の中には公明党議員もいました。残念ながら学校の元先生の議員もいたのです。
これでは、大川市では、大人は子供に、「暴力はいけません」などと言えません。
イレズミ暴力議員は、8期30年も議員をした市議会最長老の議員でした。
イレズミと言ったら普通、ヤクザです。ヤクザでなくとも、人はヤクザと思います。
この議員がヤクザかどうかは分かりませんが、この議員の仲間の議員は、
『後の仕返しがえすかやろうばん』『街宣車が回ってくるばん』
と脅迫して「暴力議員辞職勧告決議案」を議会に出すのを止めさせようとしました。
まるで本物のヤクザです。議員の資格はありません。
これらの議員は、自分の言動に責任を持たねばなりません。このヤクザのような言動をした現職議員は、誰なのか名前を知りたくありませんか?
イレズミ暴力議員も、辞職決議案に反対した7名の議員も、脅迫して「暴力議員辞職勧告決議案」を出すのを止めさせようとした議員も全員、今、議員を続けています。
これが、今の大川市議会です。
<反対意見を封殺しようとするイレズミ暴力議員>
議会の土台がこれでは、さまざまな議題に関して、あちこちでゆがみが出て来るのは、自然な流れです。
イレズミ暴力議員は、昨年、議会の一般発言で、次のような発言をしました。
「私は長年にわたって議会に参画させて頂きました。昨日今日、まだまだ経験の浅い議員さんが批判をされておられますけれども、軽々しくこの本会議場でこのような発言をするのは、いかがなものか、そのような発言は決して許される発言ではないと思っております。このことを私はしっかりと心に刻みながら、今後に備えて参りたい。」(昨年6月議会)
「一部議員らの故意情報拡散や無意味な議論は、時間の浪費、―――即時に終止符を打つべき」(昨年9月議会)
自由な討論が民主主義の前提である議会において、自分と反対の意見を封殺しようとするような耳を疑う発言です。
それに対して議長は、「ただ今の発言は、不適当と認めますので、訂正または撤回をお願します。」と言うことが出来ませんでした。
こうして、議会は曲がっていくのです。こういう暴力的な発言が許され、大手を振って歩いくようになれば、もう議会民主主義は無いも同然です。
<議長を注視しよう>
昨年の市議選後、選ばれた新議長は、イレズミ暴力議員を中心とする議員によって選ばれた議長で、
「暴力議員辞職勧告決議案」に反対した暴力派議員です。
議長に人格高邁な不偏不党の人が就くか、そうでないかは、議事進行に歪みをもたらす危険の有無に関わる重要な問題です。
不偏不党・公明正大な議会での議事進行を願っていましたが、6月議会~12月議を見る限り、イレズミ暴力議員の非民主的な意見はスルーする一方、反暴力議員の意見には必要以上に介入する、問題を抱えた議長采配でした。
議会に民主主義が守られるよう、みんなで、この議長をこれからもしっかり注視していく必要があるでしょう。
<インターネット議会を見よう>
中高生の皆さん、インターネット議会を見ましょう。
市議会は、私たちの大川市の将来を決める大事なものです。
私たちの選出した議員が、そこでどんな態度で、どんなことを言っているか、議長は、品格ある正しい議事進行をしているか、そうでないか、市長はどう答弁しているのか、若い皆さんの眼で、実際を確かめてほしいのです。
そうすれば、きっとお父さんやお母さんも見るようになり、今よりもっと大川市の議会にはさわやかな風が吹くようになるでしょう。
<議員を選ぶ恥ずかしい大川市の選挙システム>
私たちは、大川市の、ある無責任・無神経・高慢な議員のことを知るに連れて、こんな議員を産んだのは、本人の責任はもちろんですが、そういう議員を育てた議会そのもののゆがみであり、選んだ大人たちの責任であると感ずるようになりました。
選んだ大人たちの責任として、一つのことを、ここに挙げておきましょう。
大川市の選挙は、とても遅れています。
大川市の選挙は実質、自由選挙であるとは言えない面があります。
第1に、
立候補者の出身地区が、町内で炊き出しをするのです。
第2に、
その炊き出しや候補者の選挙の出陣式に、区長や町内会長がイヤでも参加します。
第3に、
ある地区では、選挙運動期間には地区の入り口に人員を配置し、他地区から選挙運動に来ることが出来ないようにするとも聞きます。
こうして、大川市では、その地区に住む限り、「自分たちの地域から出た立候補者に投票する」という雰囲気が、自明の理のように醸成されています。
これでは、市民は、候補者を人物や政策で選ぶことが出来にくくなります。
これは、自由選挙とは言えません
都市では、こういうことはまず、ありません。大川市の選挙状況は大変遅れた、恥ずかしいものです。
先の「無責任・無神経・高慢な議員」が当選できたのも、こうしたシステムにおける、候補者の実像を知らない心優しい地元の人々のおかげです。
実像を知った地元の人々は、怒っています。
これからの若い人々の時代には、こういう古く恥ずかしい選挙システム自体を無くして行くことが大切です。
<若い力に期待>
選挙のあり方、議員・議会のあり方、議長のあり方、大川市の議会が、学校で学んだような、あるべき民主主義の姿として育っていくためには、中高生のみなさんの、若い力が必要です。
今の大川市の議員の任期はあと3年です。3年後、皆さんは高校生か大学生、もしくは社会人、そしてすぐに選挙権を持ちます。
私たちは、中高生の皆さんに期待をしています。
【この世でただひとり】
楽曲:ハンガリー民謡より(サラサーテ)
歌詞:志村建世 歌唱:鮫島有美子
1.この世に ただひとり
君こそ わが光
尽きせぬ あこがれを
とわにと 祈る
2.君こそ 世の宝
花より 美しく
優しい 微笑みを
とわにと 祈る
第35回に続く 2024.1.5更新
第35回
「大川の駅」賛成派議員10名の方々に問う
(その1)
「大川の駅」事業の借金は返済できるのか?
<大川市では、今、「大川の駅」反対の署名活動が始まっています。>
「大川の駅」事業に注がれる借金の額があまりにも多く、失敗するのではないかと言う不安が高まっているのです。万が一でも失敗すれば、大川市は大変なことになります。
<この事業に、市議会の議員10名が賛成をしています。>
賛成をするからには、借金に対する返済の見込みが立つことを市民に明らかにしなければなりません。それが議員の責任です。
<賛成議員は、借金返済の見込みを明らかにしてくれているでしょうか?>
10名の議員は、「賛成」とは言いますが、事業の収支計画について、誰一人、質問しません。収支説明もしません。
本当だろうかと思うなら、過去のインターネット議会を見て下さい。
賛成するのに成算があることを説明しないのなら、それは市民に対して無責任です。
無責任な賛成は許されません。
市民の心配を、市民に代わって質問するのは、議員の仕事です。
しかし、質問しているのは、10名の賛成議員以外の、反対派の4名の議員だけです。
この4名の議員の方々のお陰で、市民は「大川の駅」事業について、その数字をある程度知ることが出来ました。
しかし、もし、この4名の方々がいらっしゃらなかったなら、知ることが出来なかったことが、たくさんあります。4人の議員の方々は、議員としての責任をしっかり果たしていると言えます。
<大川市の将来に関わるこの大事業について収入支出を質問も説明しない10名の賛成議員>
10名の議員は、どう考えて成算があると判断し、賛成しているのか、その説明をすべきです。
「場所の景観がいい」などの主観的な理由ではなく、「有明沿岸道路などアクセスがいい」「他に浮揚策もない」などといった次元とは違う、大川の将来を決める「借金と返済」というシビアな問題についての説明がされるべきです。無責任な賛成は許されません。
<この借金の結末を背負うのは、市民です。>
「大川の駅」にかかる金額は、この段階でもハッキリしませんが、100億とも100億以上とも言われています。国県の補助金29億円以外は、ほとんどが借金で賄われます。
この借金の結末を背負うのは、市民です。「大川の駅」を進めるか、進めないかは、大問題なのです。
<署名活動を自分の問題として、考えよう。>
大川市の現在の財政を踏まえて、「大川の駅」事業の借入金をかりに70億とした場合、これが十分、返済可能であり、私たちは希望を持って事業を進め得るかどうか、ここで、もう一度、自分たちの問題として、みんなで考えてみましょう。
<大川市の現在の借金は?>
大川市は、令和4年度現在、157億円の借金があります。
市民1人あたり49万円ぐらいの借金と言われています。
令和5年度の数字は、まだ出ていません。
それで、ここでは、令和4年度の決算をもとに考えてみます。
大川市のこの借金は、令和3年度「全国貧乏自治体ランキング市区編ワースト200」で見ると、全国の市区943のうち、122位に相当し、堂々上位200ランキング入りの貧乏自治体です。
大川市は、この借金を毎年約13億~14億円(「市債推移」直近5年平均)ずつ返済しています。うち、利子は毎年8000万円程度です。
その一方で、毎年新たに借金が平均約18億5000万円(「市債推移」直近5年平均)ずつされています。
令和4年度の一般会計決算では、歳入歳出で差し引き5億円の黒字と市報に書かれています。
しかし歳入で市債9億6000万円の借金をした上での5億の黒字なのですから、
令和4年単年度の一般会計で考えても、実際は4億6000万円の赤字なのです。
こうして大川市は、いわば一方で借金しながら、その借金のお金も投入する形で、毎年13億~14億円を返済しています。
しかし、新たな借金も積み重なり、直近5年間の市の借金残額の総額(「年度末未償還金」)は、なかなか減っていません。次のようになっています。
H30年度135億円
H31年度149億円
R2年度156億円
R3年度161億円
R4年度157億円
と、平均152億円の借金残高です。
大川市は、ずっと150億円ぐらいの借金を背負って、貧乏市ランキングにランクインしながら、やって来ました。
<貯金を見てみましょう>
貯金があれば、いざと言う時は、そこから何とか返済出来るかも知れません。
R4年度の大川市の貯金を見ると、市報では56億7000万円となっています。
157億の借金に対して、57億の貯金では、心もとない話ですが、
この57億の貯金でさえ、よく見ると、その内、借金返済などに使うことの出来る貯金(「減債基金」)は、1億7000万円しかないのです。
その他は、取り崩せない災害等用貯金(「財政調整基金」)と、公共施設整備用貯金などの「特定目的別貯金」です。この二つは借金返済には基本的に使えないお金です。
「特定目的別貯金」の中に、「ふるさと基金」21億があります。これを流用して借金返済に充てるのもどうかと思われますが、仮にそうしても、21億円増えるだけで、157億の借金に、わずか23億の貯金です。
職員退職手当用貯金も僅か63万円しかなく、これで大丈夫?というくらい、市のお財布は火の車なのです。
ちなみに、令和4年の特定目的のための貯金(「特定目的基金」)の中に、「ごみ処理場建設基金」はありません。
あと10年も持つかと言われる老朽化した大川市のごみ処理場、その建設は一つの市で建設すれば、少なくとも50~60億円はかかると言われますから、すでに、毎年5~6億円ずつ貯蓄を始めなければならない時期です。しかし、その気配はありません。
自己資金建設ではなく、補助金が貰える近隣市町村の組合立建設を考えに入れてあるのかも知れません。
しかし、この場合でも、毎年数億円の貯蓄は、早めに始めておく必要があります。
このように、157億円の借金の他に、市の財政は、今後積み重なる必須の支出も控えています。
157億の借金を抱え、普通に穴埋めに利用できる貯金は2億弱。
新たに借金しながら、一方で返済し、毎年赤字で、ふうふう言っている中で、「大川の駅」事業をすれば、さらに100億とも、100億以上とも言われるお金が必要なのです。
<建物だけで38億円の借金>
市は、議会の一般質問で、「建物部分」についてだけで、起債(借金)38億円、一般財源から6億円、計44億円の持ち出し支出、別に国県補助金29億円、と答弁しています。
「大川の駅」が開業されるには、以上の他に、土地代1億8000万円+地盤対策費?+造成費?+物件補償費?他が必要です。さらに開業後には、保全費・運用費 毎年8800万、コンサルタント代2000万他、維持管理費?長年のうちには施設設備の劣化対策費?も考えなければなりません。
<大川の駅事業で借金は 合計228億以上に>
国県の補助金を29億円引いて、「大川の駅」の大川市の持ち出し分を仮に71億円以上とすれば、現在の借金が157億円ですから、それと合わせて、157億+「大川の駅事業」71億=228億、今後、大川市は228億円以上の借金を抱えることになります。
1人当たりの借金は現在の49万円から70万円に増加し、先の「全国貧乏自治体ランキング市区編ワースト200」でいくと、まさかの全国34位に入ります。
実質公債費比率も、将来負担比率もぐんとアップします。
大川市は現在の歳入歳出では、これ以上の借金は出来ない状態です。
返せるお金がないからです。
新たに増えた「大川の駅」事業の借金返済は、「大川の駅」の営業で利益を生み出すしかありません。できるでしょうか?
市民は、市の返済計画を含む財政計画を知りたいと思っていますが、総務省に提出することになっている大川市の中期財政計画は、平成28年以降、いまだ出されないままです。
<賛成議員の責任>
10人の「大川の駅」賛成議員は、ただ「賛成」と言うばかりでなく、どのような計算で返済可能として、賛成しているのか、説明責任を果たさなければなりません。それは、議員の仕事です。
「大川の駅」の営業利益で、228億円の借金のうち、少なくとも71億円の「大川の駅」事業費分の借金だけでも「大川の駅」の営業で返済可能か、次の回で、一緒に考えてみましょう。
この回では、市は現在157億円の負債を抱え、毎年の決算も事実上赤字で、貯金も、ほぼないため、「大川の駅」を新たな借金でやるなら、「大川の駅」自体で利益を生み出して返済していくしかないのだということ、
そして、議員がその事業に賛成するなら、議員は、事業の収支決算への成算について、各自、早急に説明する責任があることを確認しておきたいと思います。
【参考】
「大川市歳入歳出決算・基金運用状況」
https://www.city.okawa.lg.jp/s081/010/010/R4/R04ikensyo.pdf
第36回に続く 2024.2.18更新
第36回
「大川の駅」賛成派議員10名の方々に問う
(その2)
<大川の駅事業の借金は、返済できるのか>
前回、「大川の駅」事業費を仮に、100億円とした場合、令和4年度を下敷きにした大川市の財政状況を次のようにまとめました。
1.借金残高 157億
2.「大川の駅」事業借金 仮71億
※国県の補助金29億除く
「大川の駅」事業を進めれば、借金228億円になりますが、ここでは、借金全額とは言わず、せめて、「大川の駅」の借金71億円だけでも、「大川の駅」で返せるか、考えてみましょう。
地方公共団体の借金返済は、ふつう10年~15年で組まれますから、
仮に70億を15年で返済するとして、利子もあり、1年に5億ぐらい返済する必要があるでしょう。
経費を除いた5億の純利益を、毎年生み出すためには、毎年50億は売り上げる必要があります。毎年100万人の来場者を市は見込んでありますので、
50億円÷100万人の来場
(内50万人が購入するとして)
=一人の個人消費額平均1万円となります。
年間の営業日を250日と考えれば、
100万人÷250日=4000人
つまり、
毎日4000人、15年間来場が続き、そのうち2000人が1万円ずつ毎日購入消費すれば
借金が返せ、「大川の駅」は成算があることになります。
これは可能な数字でしょうか?
「大川の駅」は、いわゆる「道の駅」ではなく、目的は木工・インテリア産業の振興、そのための情報発信地と説明されています。
「大川の駅」は、「道の駅」での買い物や消費だけではなく、ヒト・モノ・カネの流れを呼び込み、大川の主要産業への波及効果から税収を始め、市全体の増収増益を目指していると聞きます。
しかし、それも、来場者100万人があって、「大川の駅」が黒字であってのことです。
赤字でそこに資金投入の必要があるのでは、かえって「大川の駅」はお荷物となり、主産業への波及効果も、税の増収も、考えにくいでしょう。
「大川の駅」に、
年間100万人の来場者が15年間、あり続けるか?
毎日、4000人の来場者が15年間、あり続けるか?
「毎日、2000人の人、つまり2人に1人の人が1日に1万円、15年間、消費し続けるか?」
と、皆さんが考えてみればいいのです。
可能と判断する人は、「大川の駅反対」の署名活動に署名をする必要はないでしょう。
不可能と思うなら、「大川の駅反対」の署名活動に署名をするべきでしょう。
賛成・反対には責任があります。
賛成したら、「大川の駅」が赤字になった時、どんなことになっても文句を言わず、黙って責任をとりましょう。その覚悟が必要です。
反対したら、「大川の駅」を開業しなくても、なお残る157億円の借金と赤字と少子化の未来をどうしていくか考えましょう。
「大川の駅」収支の1例を考えてみましたが、この他の計算の仕方もあるかも知れません。別の計算式でもいいのです。
ともかくも、「大川の駅」は、このまま行けば、開場後、今の返済に加えて、毎年5億円を返さなければなりません。「大川の駅」が大繁盛するなら、何の問題もありません。しかし、そうでない時が大変です。もうこれ以上、借金は出来ないからです。
失敗すれば、「市民サービスを低下させ支出を削る」、「市職員を削減する」、「市民からの徴収金を上げる」などと言うことになるでしょう。
今回の市民の皆さんの署名活動への賛否の結果は、市民一人ひとりが背負うことになります。よく考えて行動しましょう。
さて、市民の代表である市会議員14名のうち、4名の議員の方々は、この「大川の駅」の収支について、よく議会で質問をされ、意見も述べられました。
それが無かったら、「大川の駅」事業にかかわる現実的な数字と姿は、ほとんどカーテンの向こうだったと言えます。
この4人の議員の、議員としての責任感と、真剣な努力によって、市民が考えるための材料が提供されたことは幸いでした。4名の方々は現在、「大川の駅」反対の立場です。
一方、残る10名の方は、令和5年度のこれまでの議会で、「大川の駅事業」の収支について、質問の一つも、説明の一つもありませんでした(1名は議長)。
市民がこんなに不安に思っている事業について、市民に代わってどうして質問をしてくれないのでしょうか?
この10人の方々は賛成の立場です。
<そこで、この10人の議員の方々に問いたいと思います。>
①市民の代表として賛成し、予算案を通したなら、その賛成に責任を持ち、数字を挙げて、返済終了までの収支に成算があることを市民に示して下さい。
それが、議員の義務であり、責任です。無責任な賛成は許されません。
②大川市では、平成28年度に「公共施設等総合計画」を策定し、財政的にこのままでは持たないので、今後40年間に公共施設の34%を削減していくという目標を設定しています。
こういうものがあるにも関わらず、新たに進める公共施設、「大川の駅」事業へ賛成する理由を、市民にハッキリと示して下さい。
整合性のないものへの説明のない賛成は許されません。
市民のみなさんは、賛成派議員の方々に、そこのところをよく尋ねましょう。
もうすぐ、3月議会が始まります。3月のインターネット議会に注目しましょう。
【付記】
ここに書く「大川の駅」賛成の10名の議員の方々うち、8名が、令和2年の「暴力議員辞職勧告」で、イレズミの暴力議員が議席を守れるよう「辞職反対」に投票した議員です。
この「暴力議員辞職勧告」に反対した議員の中には、本サイトの発端となった無責任・無神経・高慢議員、公明党議員、もと教職にあった議員などがいましたが、今回の「大川の駅」賛成は全く同じメンバーです。
賛成の残りの2名は、当のイレズミ暴力議員と、「暴力議員辞職勧告」とは関係なく、昨年の選挙で新たに当選した議員です。
イレズミ暴力議員は、自分と意見の違う議員に議会事務局で暴力をふるい、刑事事件を起こしましたが、8名の議員に守られて、議員として暴力事件の責任を取らないままです。
第37回に續く 2024.2.26
【追記4】
ネットで大評判
広島県
安芸高田市
今、YOUTUBE再生20,254,821回以上、ネットで大評判の広島県安芸高田市は、
令和3年度「全国貧乏自治体ランキング市区編ワースト200」で93位。市民一人当たりの借金が54万円、人口26,279人。
大川市と似た感じの市ですが、ÝOUTUBEに議員の恥知らずな一般質問のようすをアップしたことで、それによる市への収益が1か月100万円近くなったと話題になっています。
安芸高田市の市長は、積み重なった市の赤字財政を立て直すために、毎年、計画的に市の公共事業を整理する一方で、
今やヒト・モノ・カネのハコモノ行政の時代ではなく、ヒト・モノ・カネ・情報の時代だとして、市の改革を
進めています。